ニキとヨーコ―下町の女将からニキ・ド・サンファルのコレクターへ の感想
参照データ
タイトル | ニキとヨーコ―下町の女将からニキ・ド・サンファルのコレクターへ |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 黒岩 有希 |
販売元 | NHK出版 |
JANコード | 9784140816813 |
カテゴリ | ジャンル別 » ノンフィクション » アート・エンターテイメント » アート・芸術 |
購入者の感想
那須のニキ美術館のことは開館した時から知っていました。たまたま那須に行くチャンスがあった時、絶対に見逃すまいと訪れて、ニキのアートを堪能しました。同行していたそれまであまり美術に縁のない人までもが驚きと感動を味わい、日本にこれだけのコレクターがいたことは素晴らしいと思いました。その後たまたま旅行先でその時のコレクションの一部を見かけ、なぜそこにあったのか訝しく思ったのでインターネットで調べた結果、すでに閉館していたことを知り、非常に残念に思っていました。今回、東京新美術館でニキ展が催され、そのコレクションがかなりまとまって展示されており、散逸を免れているようなのでホッとしました。コレクターのことが知りたくて検索の結果、この本を求め、どんな女性だったかをかなり知ることができました。著者はコレクターの次男の夫人で那須の美術館を継いで館長を務められた方で、文章も読みやすく、コレクターの増田静江像がよく読み取れます。ただタイトル通りニキとヨーコの交流についてがメインなので、次はニキ美術館についての経過の本も読みたいです。経営難で閉館したようですが、あのように充実した個人アーティスト専門の美術館は失われてはいけないとおもいます。