民事訴訟マニュアル―書式のポイントと実務― 第2版 上 の感想

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参照データ

タイトル民事訴訟マニュアル―書式のポイントと実務― 第2版 上
発売日2015-08-31
製作者岡口 基一
販売元ぎょうせい
JANコード9784324100004
カテゴリ社会・政治 » 法律 » 司法・裁判 » 刑法・訴訟法

購入者の感想

本人訴訟の原告です。
以下のレビューは「本人訴訟をしようとしてこの本を検討している方」向けに書きます。
※その他の方、例えば弁護士とかプロの方には役に立ちませんので飛ばしてください。

話題の本が3年ぶりに改定(2015/8/31)との触れ込みを読んで読んでみました。
「マニュアル」とついていますが、実際の提訴の手順に従って関係法令を順番に並べ、
その条文に関する様々な(本当にたくさんの)意見やら判例やら他書籍からの引用やらを
併記してその手続きについての理解を深めようという誠に手間ひまをかけた労作です。

例えば「本人のハンコが押してあったら本人の意思で成されたもの」と推定されてしまう
という納得のいかない常識が流通していますが(私はそのように理解していましたが)、
その推定を覆す事由も存在する事は初めて知り、興味深く読みました。(証拠調べ301頁)

それらの「今まで聞いた事も読んだ事もない引用文」を大量に読むうちに、つくづく
この初めての訴訟中に感じた事と同じ気持ちが充満してきました。どう言う事かというと

「日本の裁判手続きというのは《これが根拠》というような確定した根拠規定というものが無い」
「実際はこうしているからそうしているというものが非常に多い」
です。
そもそも訴訟に関するマニュアル本や弁護士の書いた本がこれだけたくさんある、というのがこのことを裏付けています。私は航空機操縦士ですが「操縦士が操縦について書いたマニュアル本」など存在しません。何故なら「本物」が一冊あればあとはいらないからです。(航空機ごとに存在します)また、法律についても根拠法規があればそれを読めば済む話なのに、こと民事訴訟に関しては法規があってもそれだけでは済まず、本屋にはたくさんの「解説書」が溢れかえっています。

本書を見ると増す増すその現実が分かります。ひとつの条文について
ああも言われている、こうも言われている、という紹介文が多過ぎるのです。

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