ソーシャルパワー:社会的な“力”の世界歴史〈1〉先史からヨーロッパ文明の形成へ (叢書「世界認識の最前線」) の感想

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参照データ

タイトルソーシャルパワー:社会的な“力”の世界歴史〈1〉先史からヨーロッパ文明の形成へ (叢書「世界認識の最前線」)
発売日販売日未定
製作者マイケル マン
販売元NTT出版
JANコード9784757140448
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会学概論

購入者の感想

社会学専攻のマイケル・マンが1986年に書き下ろした大作(※原著)。
1巻では、農耕起源からナポレオンあたりの時代までをカバーしている。
近東〜欧州史を中心に論が組み立てられるが、インド・中国も全体の1割ほどには触れている。

本書が骨格としているのは、IEMPモデル。Ideology、Economy、Military、Politicsの4つの力が、
時代に応じ前面にきたり背面に回ったりで、相互作用をしつつ歴史を展開させてきたというもの。
マルクス主義や新古典派に準拠する先行者の一元的切り口に批判的な箇所が文中に散見されるので、
そんな簡単なものじゃないという問題意識があったのだと思う。変数が増えるぶん、やや散漫感も。

取り上げている事例は、本巻終わりの振返り的章で上手くまとめてくれているので以下に列挙。
1.動物の飼養、農耕、青銅冶金技術 − 先史時代
2.灌漑、円筒印章、国家 − 前3000年頃
3.筆記体の楔形文字、軍事兵站部、強制労働 − 前2500〜2000年
4.筆記された法典、アルファベッド、スポーク車輪の固定車軸への取付け − 前2000〜1500年
5.鉄の精錬、貨幣鋳造、軍船建造 − 前1000〜600年
6.重装歩兵と密集方陣、ポリス、読み書き能力伝播、階級意識と階級闘争 − 前700〜300年
7.マリウスの竿を装備したレギオン、救済宗教 − 前200〜後200年
8.湿潤土壌の犂耕、重装騎兵と城壁 − 600〜1200年
9.調整的・領域的な国家、大洋航海、印刷術、軍事革命、商品生産 − 1200〜1600年

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