水曜日の凱歌 の感想

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参照データ

タイトル水曜日の凱歌
発売日販売日未定
製作者乃南 アサ
販売元新潮社
JANコード9784103710158
カテゴリ文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 » な行の著者

購入者の感想

終戦の時は私は5歳だった。
遠く満州、旅順で産まれ生活していた、父は関東軍に所属していた。
旅順はヨーロッパ風の素晴らしいところで不自由なく暮らしていた。
終戦から一年以上を大連ですごし両親も兄弟も激動と苦難の中でボロボロになり、私も絵本の様なマッチ売りの少女をした。
引き上げ船は貨物船の船底ですごした、同じ班に古今亭志ん生さんがいた、ここでも父はみんなの面倒を見ながら頼られていた。
そして台風に船は揉まれてようやく佐世保港にたどりついた。
大人たちが「内地に着いた」と興奮しているが、、内地ってなに??と思っていたわたしでした。

父の本家に身を置いたが母は重い肺炎にかかり苦しそうだった。
戦後の動乱の中で貧乏生活が延々とつづいたが父母の故郷、東京都大田区上池上町で私はおとなになった。
戦後の事は語りたくないが、又戦後の事をきめ細かく書いた小説にも出会わなかった。
今は主人の介護をしながら忙しい日々の中にいるが、ようやく探していた物に出会ったような気がしている。
まだ、ほんの少ししか読んでいないが戦後の様子がとてもよくわかる。
私も学校を休んで宇都宮あたりに買い出しに連れて行かれた、子供がいると食料が少しは手に入るが
冷たい農家の人が多かった。
帰りの電車で眠りこけ、リックからバッタが車中に飛び出して大騒ぎになったりして・・・やっぱり子供だった。
この本を作者と同じ子供の目線で読んでいる。
内地の方も苦労をしたのだと思い、この本を大切に読んでいます。
ありがとう・・・と乃南 アサ さんに言いたい。

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