もたない、すてない、ためこまない。身の丈生活 の感想

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やましたひでこさんの断捨離をして、沢山の不用品を家からリサイクルやゴミ収集場へ送り出しました。（まだ続行中ですが）

沢山の物を家から出すと、不思議なことが起こります。

断捨離であれだけ物を手放したのに、今度は「もうゴミを出したくない」って思い始めます。
いやもしかすると、物を買って使いもせずに無駄にしてしまったという、その資源の無駄遣いへの罪悪感を拭いたくなるがゆえに、「もうゴミを出さないぞ」という気持ちになる。という方が正しいかもしれません。

そこで、アズマカナコさん家の生活の写真がたっぷり載っているこの本を読み、ズキューンと胸が撃たれました。
コラムに書かれているアズマさん自身が体験した、キャンプや幼少期などの出来事。
衣食住、太陽、水、土、電気などなど、読めば読む程考えさせられることばかりでした。

普段、何気なくボタンひとつで苦労無く得られるようになった便利な生活は、全て「便利な物」のお陰で成り立ってはいるけれど、はたして地球規模で見ると、自然界にとって良い事なのか悪い事なのか？今ある便利な物は、なかなか分解されず、毒になる物もあるし、未来の地球にとって良くないのではないか？と考えてしまいました。

またこの本は、「便利な物」は本当に必要なのか？？という見直しのきっかけにもなりました。

昭和初期までは、物がとても少なく、電気もほどんど必要無い生活を送っていた人々。そこには、最小限の物を最大限に生かして　物を大切に使いきるという日本人らしい良さがあり、自然の中で生活を営むという素朴な暮らしがあった。
そんな暮らしをアズマさんは、今の社会の中で実現しようと努力されてて、本当に感動しました。

マンション暮らしの私には庭も無く　土も無いので、アズマさんのような暮らしはなかなか出来ないけれど、それでも、真似できるところから始めて、ゴミを最小限にしていこうと思えました。

自然を大切にしているアズマさんの生き方が満載の本。私にとって教科書のような大切な本です。