思考のトラップ 脳があなたをダマす48のやり方 の感想

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人混みで自分は注目されてると思うと、実はそんなことは無い。といったことが脳の思い込みや判断の誤りとして実験データ等で説明される。
本人は狼狽してても、他人は気付かないなんて言うのもある。今までかいた汗や恥は無駄だったのかと言いたくなるかも。
各項目４８個の冒頭には箱書きの２件の相反する心理・認知があって、如何にも常識的な方が×「嘘」で、意外な感じの方が正解の〇「本当」という趣向。
ウソ・ホントの判断は心理学や認知科学の方での解答ということだ。しかし、世間の人間全てがウソ側に嵌っているとは思えない。誤認の多数派は×の「嘘」側の傾向に自分を欺いているということが言えるだろう。
手法となる説明が難しい3つのツールが「認知バイアス」・「ヒューリスティック」・「論理的誤謬」。
原題は「あなたはそんなに賢明でない」。ブログから本になったとか。自分自身の心理分析の参考になる部分もあった。
本書によると、自己欺瞞によって人は一貫性のある自分を信頼して生きていかれる部分が有る。従って、余り本当の「真実」を知らされても、理解出来ないか無視して欺瞞の自己を継続していく人も居るだろう。