Adams and Stashak's Lameness in Horses の感想

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馬の跛行のバイブルとされてきたAdams’ lameness in horses の第6版。以前の版では写真の質が良くないのが欠点だったのだが、出版社が変わったせいか、デジタル画像時代の恩恵か、みごとに改善された。写真だけでなく、図表もカラーになり楽しく読める本になった。
執筆陣も大幅に増えていて、それに伴って新しい項目も増えている。MRIやCTやサーモグラフィーや、客観的に運動と跛行を解析する手法なども紹介されている。それでいて、運動器の構造や、神経ブロックや、関節穿刺などの図や記載は以前からのものが踏襲されている。これらはもう完成されているのだろう。今までの版を持っていない人も、これ一冊で馬の跛行や運動器障害については調べたり学んだりすることができる。本の性格から、手術手技について詳しく書かれてはいない。
DVDが付属されていて、跛行診断のための触診、屈曲試験、神経ブロック、関節穿刺、腱鞘穿刺、滑液嚢穿刺、主観的跛行診断、客観的跛行診断などのようすを動画で観ることができる。日本のパソコンでも問題なく観れるようだ。今までの版を持っている人にもお勧めする。