Theory of Ground Vehicles の感想

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　普段、意識することはないですが、いざ、地上を移動する機械を設計する場合には、走行面（整備された硬い舗装面、凹凸や柔らかい状態）と移動に用いられる機械側（車輪、クローラなど）との相互作用を無視することはできません。特に性能の限界に挑もうとする場合はこの部分をクリアにしないと対処できません。
　本書には、自動車で用いられる空気入りタイヤの特性、不整地と車輪やクローラの相互作用の理論であるテラメカニックス、舗装面を走行する車両の特性、悪路を走行する車両の特性、舗装面を走行する車両の操縦安定性、クローラ移動機構の走行方向変換、車両の乗り心地関連、そしてホバークラフトの基礎原理が収録されています。
　この分野を研究する人には、一度は眼を通して欲しい本です。なお、鉄道は対象外となっています。