Four Essays on Liberty (Oxford Paperbacks) の感想
参照データ
タイトル | Four Essays on Liberty (Oxford Paperbacks) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | Isaiah, Sir Berlin |
販売元 | Oxford Univ Pr (T) |
JANコード | 9780192810342 |
カテゴリ | 洋書 » Subjects » Nonfiction » Current Events |
購入者の感想
積極的自由と消極的自由の分割で有名な「二つの自由概念」に絞ってレビューする。
本論文は、バーリンのオックスフォード大学への就任講演であり、書き方も平易で読みやすいものとなっている。
以下概要
自由には積極的自由と消極的自由の二つがある。
消極的自由は、他人に干渉されずに自分の好きなことをする自由である。
積極的自由は、正しいことが成されるように社会をあるべき姿に変革していく自由である。
積極的自由は、プラトンからスピノザ、ルソー、カント、ヘーゲル、マルクス、コントなどの思想の底を走っている。
しかし、積極的自由は、「あるべき姿」を真であるとしてを絶対視するため、個人についても「その人の真の意志」というものを想定してしまう。
結果、たとえある個人が欲しないことであっても「彼が非理性的であるから拒否するのであり、真の意志においては彼はそれを欲しているのだ」といってその個人を抑圧することになる。
積極的自由の問題点は、唯一絶対の目的(理想、あるべき姿)を前提にしてしまっている点である。
実際には、相互に矛盾しあう多様な目的があるだけなのだ。
そのため、その多様な目的から「自由に」目的を選び取る必要があるのである。
本論文は、バーリンのオックスフォード大学への就任講演であり、書き方も平易で読みやすいものとなっている。
以下概要
自由には積極的自由と消極的自由の二つがある。
消極的自由は、他人に干渉されずに自分の好きなことをする自由である。
積極的自由は、正しいことが成されるように社会をあるべき姿に変革していく自由である。
積極的自由は、プラトンからスピノザ、ルソー、カント、ヘーゲル、マルクス、コントなどの思想の底を走っている。
しかし、積極的自由は、「あるべき姿」を真であるとしてを絶対視するため、個人についても「その人の真の意志」というものを想定してしまう。
結果、たとえある個人が欲しないことであっても「彼が非理性的であるから拒否するのであり、真の意志においては彼はそれを欲しているのだ」といってその個人を抑圧することになる。
積極的自由の問題点は、唯一絶対の目的(理想、あるべき姿)を前提にしてしまっている点である。
実際には、相互に矛盾しあう多様な目的があるだけなのだ。
そのため、その多様な目的から「自由に」目的を選び取る必要があるのである。