Catch me if you can（完全限定プレス スペシャルパッケージ）（DVD付） の感想

１.★ Catch Me If You Can
おそらくこの曲は"万人受けするような曲"ではないと思う。
事実、ネットのファンコミュニティーでアンケートの結果、
彼女たちを好きな人間でさえ２割近くは"イマイチ"との評価をしている。
（一般のポップスファンには低評価の人の割合がさらに増えるだろうと思う。）
これはシングルカットされた曲としては、かなり致命的な評価である。

初回の視聴ではEDM (Electronic Dance Music)を通り越して、
トランスミュージックかと思うぐらいに抑揚のない曲に仕上がっている。
電子音にメロディ-というより、"セリフ"に近いぐらいのボーカルが乗り、
ビートが進んでいく。
タイトルコールするパートも"ささやき"ぐらいにしか聞こえない。

が、何度も（特に大音量で）聞き込めば、スピード感を落とさず、
最後までシリアスな緊張感を持続させている、類い希な"傑作"と分かる。
電子音もシンセサイザー等で曲作りをしている方には、個性ある音（アナログシンセ？）を、
見事に効果的に使っていて、ものすごく参考になるとの意見もある。

この曲を好きになれるか否かは、ボーカルパート以外に、
「ブリューン・・」「キューンキューン」「ドゥン・ドゥン（バスドラ）」などの、
アグレッシブなインストの「音」そのものが、気に入るか否かによっても、
かなり左右される。　

歌詞的にはPＶの途中１分１５秒~の 「I’m going to find my heart　my hert　my heart ♪」
のパートに、この無機質な曲のなかでは受け身でなく肯定的な"意思のような物"が感じられる。
さらに後半の歌詞 「光より早い "光" を放って 輝きだす My Soul　　Dancing・・」の部分など、
"自らが光り輝く存在になって、いち早く動き出せ"というような、