Web制作者のためのGit入門 の感想

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参照データ

タイトルWeb制作者のためのGit入門
発売日2014-06-28
製作者大杉 充
販売元マイナビ
JANコード登録されていません
カテゴリ »  » ジャンル別 » コンピュータ・IT

購入者の感想

この本は別の著者による2つの章からなっていて、それぞれ「入門編」「実践編」と題されているのだが、順番に続けて読めば入門から実践的なことができるようになる…という形にはなっていない。

たとえば入門編は一貫してGUIを使っているのに実践編はCUIしか出てこない。これでは読者はせっかくGUI前提で習得した使用方法を捨てて新たな操作スタイルについて行かなくてはならない。それなら最初からCUIで説明してくれたほうがいい。

用語も入門編では「ステージ」「ステージする」という言葉でしか出てこない概念が実践編では「インデックス」という名詞で登場して「おさらいしておきましょう」と言われたり、入門編で「ワーキングコピー」が実践編で「ワークツリー」になったり(註釈で補記されているが、なんで統一しないのか)と統一感がない。

実践編の最初のほうで説明されるgit add -pは入門編における「Hunkをステージへ移動」に相当するはずだけど、そうだというわけでもない。実践編での書きっぷりはgit addまでを知っている前提でgit add -pを紹介するていだが、概念としては既出であることを考えると不格好だ。

もともと別の連載として書かれたらしい入門編と実践編をつなぐものとして1章の最後に「Gitコマンドの基本」という節が追加されたと思われるけど、橋渡しとしては不十分だ。これまで見てきたGUIとCUIの対応について何も言っていないし、そもそも8ページしかない。入門編の著者とも実践編の著者とも違うので入門編と実践編の断絶をなじませるというよりは新たな違和をもたらしている。

これらはすべて編集における失敗である。しかし1つの本としてみるのをやめて違う2つの本がたまたま一緒に綴じられているのだと思うと、それぞれは意外に悪くない。

入門編はGUIベースでとにかく初心者に最低限のGitを仕込むところまでを目的としたもので、「よくわからない段階で余計なことしないためにはとりあえずこうしておけ」というような、なかなか類を見ない助言もある。画面例も豊富でしかもカラーだ。

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