一分間だけ (宝島社文庫) の感想

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参照データ

タイトル一分間だけ (宝島社文庫)
発売日販売日未定
製作者原田 マハ
販売元宝島社
JANコード9784796670678
カテゴリ文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 » は行の著者

購入者の感想

今日買われなければ殺処分になってしまう

ゴールデンリトリーバーのリラとの出会いから

その愛するリラの死までを描いた作品。

もちろん、メインは最近の話なんだけど、

出会いの部分から泣けてくる。

その後、リラのために都心から郊外へ引っ越し、

通勤に時間がかかるようになり、

仕事にも無理がかかるようになる。

ささくれ立ちそうになる藍。

追い討ちをかけるように恋人の浩介が去っていく。

リラさえいなければ、と思う藍の気持ちが痛い。

もしリラがいなければ、仕事もバリバリできるし、

新しい恋のチャンスもあるだろうし、

「いっそ死んでくれたら、いなくなってくれれば」と

考えてしまう藍の心も良く分かる。

しかし、そのリラが病に倒れたとき、本当に自分にとって

愛すべきものは何なのか、大事なものは何なのか、悟る藍。

そしてリラのために仕事もセーブし、リラ中心の生活を始める。

この辺からもう涙がにじみます。

最後は本当に泣きそうになるくらい、

藍の気持ちが痛いくらいに伝わってきて

やばかったですね。

登場人物がちょっと優しすぎるかな?って言う感は否めません。

鬼編集長も実はいい人だったり、

編集部の面々もなんだかんだ言いながら優しい。

別れた浩介やその新しい恋人である友里もどこまでもいい人。

そこがちょっと不満って言えば不満ですが、

全体的に雰囲気が良くて、すごく読みやすかった。

そして最後に、やっぱり一人で犬を飼うのは大変だ・・・、と

思い知らされました。

飼い主の都合だけではなく

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