命はそんなにやわじゃない の感想

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いわゆる闘病記と言われる本は数多くあるが、この本はその類ではなく
個人的な体験を綴りながらも、多くの病人を治癒へと導くメッセージが満載されている。

医療従事者が上から目線で書いた本ではなく、著者の体験に基づいた内容なので
非常に読みやすく、かつ分りやすく書かれている。

ガン患者が体験する心の葛藤や、多くの気づきと共に変わっていく著者の感情の変化なども
同じ病気で苦しむ方には共感できるであろう。

著者のように、最終的には自分としっかり向き合うというプロセスを経たのち、自分だけがよくなるのではなく、
人も応援したいという感情ベクトルの変化を経験した方が、いわゆる軌跡的な治癒をした人に
共通していると日常の診察でも感じているところです。

ガン治療というと、年齢層が高い方が読む本だと思われている方もいるかもしれないが、
この本は別の角度から見れば２８歳男性の青春記として読むことのできる
老若男女問わずおススメできる本である。

現在病気でない方にも、楽しく生活するためのエッセンスがたくさんあり、お勧めです。

読むと元気になる１冊です。