わたしに会うまでの1600キロ の感想
参照データ
タイトル | わたしに会うまでの1600キロ |
発売日 | 2015-07-24 |
製作者 | シェリル・ストレイド |
販売元 | 静山社 |
JANコード | 9784863893085 |
カテゴリ | 文学・評論 » 文芸作品 » 外国文学・著者別 » サ行の著者 |
購入者の感想
日記風に綴った冒険旅行記で、退屈するかなと思った予想は完全に裏切られ、あっという間に読みきってしまった。読み手は著者と一緒にPCTを歩いているような感覚を覚える。彼女の痛み、孤独、疲労、叫びはいつしか自分自身のものとなっている。
これは確かに1600キロという途方もない旅行記であるが、単に道中の困難や景色のすばらしさを描いたものではない。彼女の人生の様々な思い出や苦悩がそこにぶつけられ苦闘した1600キロなのである。
著者はハイキングなどやったことがない素人のハイカーである。当然、体が慣れるまでは激痛に叫び、空腹に耐え、孤独を味わうのだが、それこそが彼女を癒し、再生したのだった。
すべてが便利な世の中でPCTは今も、荒野であり続けているのだろうか。いつかその道を歩いてみたいと思う。
これは確かに1600キロという途方もない旅行記であるが、単に道中の困難や景色のすばらしさを描いたものではない。彼女の人生の様々な思い出や苦悩がそこにぶつけられ苦闘した1600キロなのである。
著者はハイキングなどやったことがない素人のハイカーである。当然、体が慣れるまでは激痛に叫び、空腹に耐え、孤独を味わうのだが、それこそが彼女を癒し、再生したのだった。
すべてが便利な世の中でPCTは今も、荒野であり続けているのだろうか。いつかその道を歩いてみたいと思う。