血界戦線 オンリー・ア・ペイパームーン (JUMP j BOOKS) の感想

本筋部分の時系列はツェッド加入直前に当たります。
原作なりアニメなりをまったく知らず手に取られる方はあまりいらっしゃらないと思いますが、基本設定の解説はほぼ省略されているのでアニメくらいの進行度を御存知のほうがお楽しみ頂けるかと思います。

面白かったー！
原作者と著者、作家同士の作風の相性が良かった印象です。
どのキャラクターにしても所作に違和感がなく、クラウスがファミレスの座席につくさまひとつとっても内藤先生の絵で目に浮かぶようでした。
物語はレオ視点からザップとオリジナルキャラクターメインで進行します。少女との交流を通して超アクションあり、笑いあり、ほっこりありのザップという男の凄いも良いもダメも味わいつくす七日間（くらい）。
個人的にはK・Kとクラウスの描写に筆がのっていた印象ですが（スティーブンとチェインも出演ありですが、ライブラ総出動を期待されると物足りないかもしれません）、何よりもとにかく秋田先生がギャグでシナリオでザップを振り回しては活かす活かす…ザップ好きなら是非、です！