暮らしのつくり方 ~整った暮らしの先にあるもの の感想

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広くない空間をきちんと使う、実践方法が写真もふんだんに紹介されています。
個人的には、目新しい収納方法はあまりありませんでした。
しかし、著者である
本多さんの人となりが素敵で、励まされるようなところがあり、
どちらかというと整理本というより「エッセイ」として手元に残したい本だなと思います。

上から目線度があまりにも高い文章で、読んでいて苛立つところもありますが、
2冊めよりは役に立つように感じます。書いてる範囲は2冊めと大差ありませんが、
冷蔵庫の中や、ランドリースペースなどが細かいところが割と詳細にのっていて、
実用的に感じました。

しかし、旅編はほんとに不要ですよねぇ・・・。

今までの本多さんの本と違って、大きめな本です。
また、今回は文章が主で、写真がそれについているといった印象です。

「もう少し大きいとうれしいのになぁー」と、いつも思っていた写真も大きくなって見やすいし、
文章もたっぷりで、読みごたえがあります。
レイアウトもすっきりしていて、余白は多いのですが、読みやすくて私は好きです。

本多さんが今の生活、職業にたどりついた想いが書かれていたり、
小銭などをたっぷりと用意したお仕事道具セット、
何度見てもきれいなランドリースペースが写真で紹介されていて、
楽しかったです。

本多さんの家を写した写真は、撮影用にきれいに取り繕うことなく、
少しくたびれた布巾が写っていたり、
使いかけの化粧品や、はさみでカットしていない薬の箱が写っていて、とても好きです。
きれいすぎない、でも、生活感にあふれすぎてもいません。
自分たちと、かけ離れた方ではなく、几帳面すぎず、敷居が高くなくて、
これなら真似できそうと思えます。

無印良品や、ファッションの紹介も、人となりが知れて、好ましかったです。

お値段も無駄に高くなく、
疲れた時は写真を眺めて、
読み込みたい時はガシガシと文章を掘っていける、素敵な本だと思いました。