「無限」に魅入られた天才数学者たち (〈数理を愉しむ〉シリーズ) の感想
参照データ
タイトル | 「無限」に魅入られた天才数学者たち (〈数理を愉しむ〉シリーズ) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | アミール・D・ アクゼル |
販売元 | 早川書房 |
JANコード | 9784150504427 |
カテゴリ | ジャンル別 » 科学・テクノロジー » 数学 » 一般 |
購入者の感想
この「『無限』に魅入られた天才数学者たち」(アミール・D・アクゼル)は以前ハードカバーで刊行され、
話題になった名著です。それだけにこうして手に取りやすい文庫版で再刊されたことは
嬉しい限りです。
原題は"The Mistery of The Aleph"。「無限」の概念に挑んだドイツの大数学者ゲオルグ・カントールの
1918年の死から始まる本書は、人類が「無限」をどのようにしてとらえてきたかを概括した著書。
ギリシャ時代のゼノンからユダヤ教のカバラ、ガリレオ、リーマン、ワイエルシュトラウス,
そして「連続体仮説」などで無限の概念を大きく変えたカントールの無限との対峙がひも解かれ、
最後にはゲーデルやコーエンといった数学者たちも登場します。
ライバルたちからの妨害や「連続体仮説」の証明に苦慮し、
ついに精神を病んだカントールの生涯は痛ましいものですが、
「数学の本質は自由にある」と宣言し、
果敢に「無限」に挑んだ彼の功績は忘れられることはないでしょう。
青木薫さんの優れた翻訳と解説、概念の理解を助ける図などのおかげで
素人でも数学の世界の奥深さに触れることのできる好著です。
話題になった名著です。それだけにこうして手に取りやすい文庫版で再刊されたことは
嬉しい限りです。
原題は"The Mistery of The Aleph"。「無限」の概念に挑んだドイツの大数学者ゲオルグ・カントールの
1918年の死から始まる本書は、人類が「無限」をどのようにしてとらえてきたかを概括した著書。
ギリシャ時代のゼノンからユダヤ教のカバラ、ガリレオ、リーマン、ワイエルシュトラウス,
そして「連続体仮説」などで無限の概念を大きく変えたカントールの無限との対峙がひも解かれ、
最後にはゲーデルやコーエンといった数学者たちも登場します。
ライバルたちからの妨害や「連続体仮説」の証明に苦慮し、
ついに精神を病んだカントールの生涯は痛ましいものですが、
「数学の本質は自由にある」と宣言し、
果敢に「無限」に挑んだ彼の功績は忘れられることはないでしょう。
青木薫さんの優れた翻訳と解説、概念の理解を助ける図などのおかげで
素人でも数学の世界の奥深さに触れることのできる好著です。