スタジオの音が聴こえる 名盤を生んだスタジオ、コンソール&エンジニア の感想
参照データ
タイトル | スタジオの音が聴こえる 名盤を生んだスタジオ、コンソール&エンジニア |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 高橋健太郎 |
販売元 | DU BOOKS |
JANコード | 9784907583514 |
カテゴリ | ジャンル別 » エンターテイメント » 音楽 » 海外のロック・ポップス |
購入者の感想
レコーディングスタジオについてのエッセイですが、各章の終わりにはそのスタジオで作られたロックの名盤が挙げられているので、洋楽に詳しい人なら、音がイメージ……できるでしょうか? 私はパッと浮かぶのはベアズビルくらいでした。
ただ、筆者の高橋氏がtwitterでいくつかのスタジオ産アルバムのプレイリストをアップされていて、apple musicを使えば、リストのアルバムがフルで聞けるようになっていましてですね。それで聞いたコンパス・ポイント・スタジオの名盤たちにやられました。伸び伸びと広がる乾いた音。パンク、ニューウェーブを経た時代に届けられた、カリブ海からの奔放かつパンチの効いた音楽の数々。洋楽親父としては当時の空気に引き戻された気分がいたしました。
一方で、対極とも言えるのがブリティッシュ・フォークの名盤を多数生みだしたサウンド・テクニクス・スタジオ。筆者が書いているように、自分もまた、これだけの歴史的名盤が、ただ1つのスタジオから生み出されたのかと驚かされました。1つのジャンルを作ったスタジオだったんですね。その暗く静謐な英国ならではの響きを生みだした秘密が、スタジオの3階まで吹き抜けになっている高い天井にあったとは。現代のデジタル機材に頼った狭いサウンドブースからは生まれない音だと思うと、これも時代の音かと感慨深くなります。
そんな風に、関係したアルバムを聞くと聞かないでは、印象がかなり変わる本です。レコーディングスタジオという場所を通して、ロック全盛期の空気が凝縮されているとも言える本ですので、洋楽に興味のある方には、じっくりと時間を掛けて、あれこれCDやレコードを引っ張り出しながら読んでもらいたい一冊ですし、apple music等の最新ツールを利用されるのも良いかもしれません。
ただ、筆者の高橋氏がtwitterでいくつかのスタジオ産アルバムのプレイリストをアップされていて、apple musicを使えば、リストのアルバムがフルで聞けるようになっていましてですね。それで聞いたコンパス・ポイント・スタジオの名盤たちにやられました。伸び伸びと広がる乾いた音。パンク、ニューウェーブを経た時代に届けられた、カリブ海からの奔放かつパンチの効いた音楽の数々。洋楽親父としては当時の空気に引き戻された気分がいたしました。
一方で、対極とも言えるのがブリティッシュ・フォークの名盤を多数生みだしたサウンド・テクニクス・スタジオ。筆者が書いているように、自分もまた、これだけの歴史的名盤が、ただ1つのスタジオから生み出されたのかと驚かされました。1つのジャンルを作ったスタジオだったんですね。その暗く静謐な英国ならではの響きを生みだした秘密が、スタジオの3階まで吹き抜けになっている高い天井にあったとは。現代のデジタル機材に頼った狭いサウンドブースからは生まれない音だと思うと、これも時代の音かと感慨深くなります。
そんな風に、関係したアルバムを聞くと聞かないでは、印象がかなり変わる本です。レコーディングスタジオという場所を通して、ロック全盛期の空気が凝縮されているとも言える本ですので、洋楽に興味のある方には、じっくりと時間を掛けて、あれこれCDやレコードを引っ張り出しながら読んでもらいたい一冊ですし、apple music等の最新ツールを利用されるのも良いかもしれません。