中学受験大百科　2015完全保存版 (プレジデントムック プレジデントFamily) の感想

昨年版も買いました。が、今年のは、昨年のよりも充実度が増しています。よりパワーアップされている。買わないと損ですね。

ここのところ、定期的な季刊誌の方が、ちょっと息切れか、ネタ切れのようで、買う意欲がそがれていたので、この増刊号はより魅力が増しています。まあ、元々の季刊号からの総集編となってるだけなのかも知れませんが、、。それでも、編集部の意気込みなのか、意地なのか、を感じるほどです。

内容は、灘、筑駒、開成、桜蔭など御三家トップの合格発表時のインタビューや、その合格家族からの合格体験記。中でも、7歳で小5算数までを母の家庭教師で終了させ、筑駒に合格させた方など、スケールが違いすぎるのを目の当たりにできます。

そして、恒例の東大や医学部の合格者数ランキング、や塾の合格実績。難関大学現役合格率なんてのも、、。ただ、このデータを元に、甲陽学院が灘より上だよ、なんて、、。灘やラサール、って、医学部へ流れる人も多いでしょうから、現役率、のデータだけで当てはめるのは、かなり無茶だなあ、とは思います。現役という区切りを、あえて作り出して、違った視点を演出してる風にも見えたりします。

それから、熊野孝哉さんの算数教材のコーナーも面白いです。元々、この先生の算数の勉強方法の本は、私自身も愛読書とさせてもらってるところです。本のラインナップは、著書と同じですが、使用方法にアレンジがありました。ただ、「算数　応用自在問題集」って、もうとっくに絶版なんですよね。昨年、探し回って1冊手に入れましたが、これは編集部の人がちゃんと確認を取ってて欲しいところ。

今年の秀逸は、「偏差値別、算数のアドバイス」「名物講師の、学校では教えない国語のコツ」「説明文がわかるようになる本50」など、より実践的な特集を組んでるところでしょうか。このあたりが、昨年よりも、かなり充実してるようにも思われます。

さらに、「大学教授と卒業生が語る、人に言えない難関中学の評判」は、面白い裏事情や本音が聞けて、個人的には大満足の内容でした。