Girl, Interrupted (Thorndike Press Large Print Basic Series) の感想
参照データ
タイトル | Girl, Interrupted (Thorndike Press Large Print Basic Series) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | Susanna Kaysen |
販売元 | Thorndike Pr |
JANコード | 9780786225958 |
カテゴリ | 洋書 » Formats » Large Print » Biographies & Memoirs |
購入者の感想
精神病を体験するというのはどういうことなのか少しでも理解できるのかと思ってこの本を読んでみました。 "Parallel World"という表現が印象的で、私たちが経験している現実の世界とは別に世界があって、その別世界にいながら平行して生きていくことなのか、病気を体験していない自分にとってはやはり想像しがたいことだけれど、何か痛烈なものを感じさせられます。体験記のエピソードの中には笑い出したくなるようなものもあり、入院している他の女性たちやナースとのおもしろくもあり、痛々しくもある描写。そしてスザンナが病気であることをふっと忘れさせるような瞬間もあるかと思えば、自分の中に本当に骨があるのかと追求するところもあって、病気の怖さというか、深さのようなものを感じさせられれました。
一番恐ろしいと思ったのが、その当時の診断の仕方。精神科医に短時間診察された後、精神病院に送られてしまうことと、著者も指摘する「境界性人格障害」の診断基準。そして、知らない人はいないという有名精神病院に入院していたことで、世間におけるスティグマ。今は60年代よりも医療面で改善されたところが多いとは思うけれど、精神病に悩む人が増加する中で、私たちの認識がどれだけ変ったのか考えさせられました。
映画の方はまだ観ていませんが、どのように映し出されているのかみてみたいです。
一番恐ろしいと思ったのが、その当時の診断の仕方。精神科医に短時間診察された後、精神病院に送られてしまうことと、著者も指摘する「境界性人格障害」の診断基準。そして、知らない人はいないという有名精神病院に入院していたことで、世間におけるスティグマ。今は60年代よりも医療面で改善されたところが多いとは思うけれど、精神病に悩む人が増加する中で、私たちの認識がどれだけ変ったのか考えさせられました。
映画の方はまだ観ていませんが、どのように映し出されているのかみてみたいです。