似ていることば の感想

似ている言葉の違いがわかり、ほぉ！というものが多く、
読み物としては楽しめました。
知り合いの家族にも貸して、面白かったということです。
結構ボリュームがあり厚みがある本だと思います。
厚さが半分以下くらいで2、3冊くらいに分かれていた方が
小さい子供なんかは読みやすいかもと思いました。

似ている言葉を並列している。
写真もライブ感が快活で、愉しい。
やまでたかしさんの写真は、『散歩の達人』という雑誌でもお馴染みだ。
文は、おかべたかしさん。
おかべさんは、出版社で編集もやっていた作家だから、本づくりが巧い。
「やまでたかし」と「おかべたかし」。
２人の名前も似ているのがおもしろいなあ。

例えば「糸こんにゃく」と「白滝」。
2つの言葉の並列は、毎回4Pを要しての構成である。
最初の見開きで写真と名詞の並列。
3P目で「違い」の解説。
4P目で、〈三代に渡って作られる樋川商店」のこんにゃく〉が紹介されている。
今回の写真は、「樋川商店」の取材写真だったのである。
この最後のページがいい。
やはり「人」を大切にしている本。
「芋が採れる秋につくったこんにゃくがいちばんおいしい」とは、三代目樋川さん。
大田区蒲田の商店だ。