パーソナルデータの衝撃――一生を丸裸にされる「情報経済」が始まった の感想

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タイトルパーソナルデータの衝撃――一生を丸裸にされる「情報経済」が始まった
発売日販売日未定
製作者城田 真琴
販売元ダイヤモンド社
JANコード9784478064832
カテゴリジャンル別 » ビジネス・経済 » IT » ビジネスとIT

購入者の感想

全体として著者は,個人が自分の情報の扱いかたを選ぶことこそ,個人のためにも企業のためにも,ひいては各地域,世界の経済発展によいという姿勢を貫いています.
前半はその姿勢を念頭におくと個人情報の扱われ方がちょっとまずいんじゃないのという事例,後半はじゃあ個人情報をもっとひとりひとりが主体的に使えるようにしようという取り組みがそれぞれ非常に具体的に紹介されています.個々の事項・事例に関してかなり具体的に書かれていて,かつ非常に網羅的であるので,パーソナルデータ利活用とは具体的にどういうものかをキャッチアップするには十分すぎるほどです.
かといって闇雲に規制強化を唱えるのではなく,パーソナルデータを使ってビジネスをやる側に対して,かなり言葉を選んで中立的であるよう努めて書かれています.その内容はギョッとするものがしばしば出てはきます.
事例はかなり外国のものが多く,参考文献はほとんど英語のものです.世界における日本の個人情報情勢の位置付けを知るのに大変参考になります.ひとつ気になるのは,参考文献が本文のどことつながっているのかは自分で見つける必要があることです.まあ読めばわかることではあります.
マーケター向きではないとするレビューもありましたが,決してそんなことはありません.前述のとおり情報量は申し分ないです.最初に書いたとおり,「自分から引きずりだされるパーソナルデータを自分で管理できる」しくみをつくることで企業は消費者・顧客の信頼を十分に得ることができ,最終的なコストは最も安くなるのだから,個人情報保護法を潜脱するかのようにコソコソせず,利用目的や利益を具体的に示し堂々と消費者の同意を得たほうがよいという著者の主張は,消費者のみならずパーソナルデータを利活用する側にとっても貴重な考え方であるはずです.

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ダイヤモンド社から発売された城田 真琴のパーソナルデータの衝撃――一生を丸裸にされる「情報経済」が始まった(JAN:9784478064832)の感想と評価
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