必読書150 の感想

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参照データ

タイトル必読書150
発売日販売日未定
製作者柄谷 行人
販売元太田出版
JANコード9784872336566
カテゴリ文学・評論 » 文学賞受賞作家 » 芥川賞 » 101-125回

購入者の感想

 「人文社会科学」「日本文学」「海外文学」からそれぞれ50冊ずつ=計150冊、いわゆる「古典」と言われる本で日本語訳が出ているものを、「必読書」として紹介するブックガイドです。冒頭に、「なぜ今、古典の必読書リストを作成したのか」について選者たちの解説と座談会が掲載されており、その後に、150冊それぞれについて1ページずつの解説がついています。
 いわゆる「必読書」リストって、大学の先生が学期の始めにプリントで配ったりするし、東大教師が新入生にすすめる本 (文春新書)なんて本も出ていますが、ほんとに幅広く「書物の世界」を見渡したいと思った時、私は本書がこれまでで最も参考になりました。
 ちなみに本書が取り上げている150冊の作品のうち、私が既に読んだものは現時点で62作品、150人の著者名で数えると74人は何かしら著作を読んだことがありました。まぁ全部読むつもりはありませんが、100冊目ぐらいまではこのリストを埋めていってもいいかなと思います。

 選者に浅田彰や柄谷行人が入っていることからも分かるように、150冊リストを見ると昔流行ったポストモダン風のバイアスはたしかにある。それに、そもそも古典のブックガイドなんか作って、読んでる/読んでないで人の教養レベルを判定するなんて、野暮だとも思う。
 それでも、全体として本書はけっこうオーソドックスに、「ああ、これは読んどいた方がいいよね/読もうと思ってたんだよね/ふつう読むよね」的な古典が選定されていますので、べつにケチをつける必要はないでしょう。もちろん誰しもが、「あれが抜けてる」「これは要らん」といったツッコミを入れたくなるのは間違いないし、そういう議論もそれはそれで楽しい(笑)。

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