CD版 永遠の故郷 の感想

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参照データ

タイトルCD版 永遠の故郷
発売日販売日未定
製作者吉田 秀和
販売元集英社
JANコード9784089070307
カテゴリ »  » ジャンル別 » ノンフィクション

購入者の感想

 リート曲はどちらかと言えば避けてきたのだが、これを聴いて新しい楽しみを発見した。
詩を読みながら曲を聴くというのはあまりやらないんだけど、椅子に深く体を沈めてこの本を読みながら曲を聴くという至高の楽しみを吉田秀和は最後に残してくれた。クラシック音楽の愉しみを古くから彼の著書に教わってきたが、これっきりかと思うと残念でならない。
窓の外から聞こえてくる鳥の声や風の音とともに流れるリートを聴く、何と幸せな瞬間だろう。

装丁、ケースが大変しっかりして美しいCDブックです。
白色の収納ケースはしっかりした厚紙で、裏面にはモノクロの吉田さんの写真と透明な帯がついています。
CDブック4冊(1冊はCD2枚組)と本が1冊、これでこの価格!安いです。

この作品が吉田さんの最後の仕事なのかどうかは分かりませんが、私自身歌曲は、ほぼ初めて聴くものばかりで、正直元々の個人的な音楽嗜好とは外れるものなのですが、その大変新鮮で瑞々しい響きは、これから末永くお付き合いさせていただける作品群であることは間違いないとCDを聴いて直感しています。
つまり、このCD版「永遠の故郷」は、私にとって永遠の価値を持つということです。
吉田さん、ありがとう。

CDブックは外側が丈夫な厚紙作りで、左側にCDを収納、右側に吉田さんの訳詩集というつくり。
白基調で、表紙はそれぞれアンリ・ルソー、セザンヌ、ピカソ、クレーの絵、扉に吉田さん自筆の楽譜、適度な大きさと間隔で読みやすい訳詩。
静謐な美しさ。
(※CDブック「夕映」のCD4表紙曲順にtrack1「エリーゼのために」の表記が落ちています。増刷の際、訂正して下さいね)
(※6/20追記 通常CDのライナーならば「演奏のみ」といった表記があるはずと思って、落ちていると書きましたが、CDブックの訳詩された曲の表記だけということなら、track2からの表記で問題ないかもしれません)

ゲーテ、シェークスピア、ハイネ、ヘッセ、メーリケといった大家による詩を、吉田さんが実に読み易く訳しています。
収録されている歌曲は、CD1「夜」23曲、CD2「薄明」31曲、CD3「真昼」12曲、CD4「夕映1」13曲、CD5「夕映2」18曲です。
音質は大変良好。
作曲者は、フォーレ、R・シュトラウス、レハール、ヴォルフ、ブラームス、ビゼー、ドビュッシー、プーランク、マーラー、マルティーニ、グリーグ、コルンゴルト、シューマン、ベルク、ベートーヴェン、ラヴェル、シューベルト、フォスター。

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