エクストリームプログラミング の感想

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参照データ

タイトルエクストリームプログラミング
発売日販売日未定
製作者ケント ベック
販売元オーム社
JANコード9784274217623
カテゴリジャンル別 » コンピュータ・IT » プログラミング » 開発技法

購入者の感想

エクストリームプログラミング(XP)とは(従来比で)劇的な高生産性のソフトウェア開発スタイルで、
本書はそれを実践するために必要な価値観・原則やプラクティスについて概説する本です。

とはいえ、2版の旧訳が10年前、1版だと15年も前なので
現在きちんとTDDやCIなどを行っている現場には当たり前の内容も多いでしょう。
先ほど(従来比で)と前置きを置いたのもそのためで、旧版のレビューにもそのような批判が散見されます。
逆に言えば、現在の優れた開発現場で日常的に行われているプラクティスが、
下地になる価値観・原則とともにコンパクトに紹介されている、それが古典としての本書の価値です。

そういった古典としての価値を持つ本書は、新人などに読ませたいところだったのですが、
機械翻訳を安易に修正したような旧訳の酷さからあまり人に紹介できない残念な書籍でした。
「deploy・workspace」をわざわざ「配置・作業空間」と訳したり、日本語としてこなれていない訳が旧版には目立ちます。
200ページに満たない本なのに途中で投げ出す人が多く、私も実際、数ページ読むだけでイライラして1章で投げ出しました。
それが、新訳では訳がこなれているため、何のストレスもなく読了することができました。
まさかこの本がきちんと読み終われるなんて、、、翻訳の質は大事ですね。新訳の訳者には惜しみない賞賛と感謝を捧げます。

新訳と旧訳を比較するに当たっては、アマゾンで公開されている目次や「第2版の序文」が参考になるかと思います。
技術的内容の薄い序文ですら、旧訳では読むのに疲れてストレスが溜まるのですが、新訳ではスラスラと頭に入ります。
新訳は訳がこなれていて、また「利用都度課金」「継続的インテグレーション」「はやめに、こまめに、自動化」「はじまりの物語」など
現代の読者にとって耳慣れた親しみやすい用語がきちんと選択されています。
訳が変わることで内容に対する印象も変わりますので、旧訳に悪印象をもっていた読者には是非再読をおすすめします。

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