先祖の話 (角川ソフィア文庫) の感想
参照データ
タイトル | 先祖の話 (角川ソフィア文庫) |
発売日 | 2013-06-21 |
製作者 | 柳田 国男 |
販売元 | 角川学芸出版 |
JANコード | 9784044083151 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 文化人類学・民俗学 » 文化人類学一般 |
購入者の感想
昭和20年の東京への空襲の最中に書かれた、柳田国男、入魂の作品。
多くの人が戦争で命を失って行く中で、死者が自分たちの先祖になる、という日本人の信仰のかたちを記録している。
正月とお盆は、昔は同じだった。ほとけ、という言葉は昔からあり、仏の字はそれに当てられた。
など、日本全国津々浦々に言い伝えられる、様々な興味深い話が紹介されていく。
淡々と、そうした話を書き記しているように見えて、その名文の行間から、凄まじいばかりの柳田の思いが伝わってくる。
この本は、間違いなく、柳田の最高傑作のひとつといっていいだろう。
多くの人が戦争で命を失って行く中で、死者が自分たちの先祖になる、という日本人の信仰のかたちを記録している。
正月とお盆は、昔は同じだった。ほとけ、という言葉は昔からあり、仏の字はそれに当てられた。
など、日本全国津々浦々に言い伝えられる、様々な興味深い話が紹介されていく。
淡々と、そうした話を書き記しているように見えて、その名文の行間から、凄まじいばかりの柳田の思いが伝わってくる。
この本は、間違いなく、柳田の最高傑作のひとつといっていいだろう。