あの家に暮らす四人の女 の感想

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参照データ

タイトルあの家に暮らす四人の女
発売日販売日未定
製作者三浦 しをん
販売元中央公論新社
JANコード9784120047398
カテゴリ文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 » ま行の著者

購入者の感想

(感じたことを感じた順のまま書いている冗長レビューです。結論は一番下に記載しております。)

谷崎潤一郎没後50年にあたる本年
「細雪」の基礎設定(女性4人+男性1人による生活)を元にしたエンターテイメント小説

粗筋
時代は現代。
女性4人は姉妹ではなく、母(70歳代) 娘(30歳代) 娘の友人a(30歳代) aの同僚かつ娘の友人b(20歳代)。
男性1人は夫ではなく、敷地内別棟に暮らす居候的使用人(80歳)
この4+1名が織りなす日々の暮らし(300P) 

私は50P、100Pと読み進んだ段階で少し不安になりました。
日常描写が続きいつまでたっても「事件」が起きないのです。
ストーリー(落ち)がどこに向かっているのかわからない、という手ごたえの無さと言い換えてもいいでしょう。
出会いの経緯および共同生活の現状が非常に丁寧に書かれています。
よって登場人物は一癖ありながらも自然で、交わされる会話が面白いのはたしかです。

ただいかんせん、主軸的な事件が起きないのです。

単行本の帯にはこう書かれています。
「気の合う友達と楽しく暮らしました」
「女4人の日常は今日も豊かでかしましい」

また初出は女性誌(連載)です。

この和気藹々感のまま(盛り上がることなく)終わることも十分あり得ると覚悟し読み進めました。

すると 中盤で突然カラスが登場し色々と語り出します。
(何故カラスが、そして何を語るのか はネタバレですので割愛します)

加えて、カラス登場の前後でドラクエ的展開(新たな鍵を入手して新たな扉を開ける時の昂揚感たるや)により家から変な物が発見されます。
(変な物とは何か というのもネタバレですので割愛します)

ということで、ここからようやく動き出すという感じです。

三浦しをん氏の他小説、例えば「まほろ駅前」や「神去村」であれば、序盤から小さい事件が起きていくテンポの良さがありますし、

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中央公論新社から発売された三浦 しをんのあの家に暮らす四人の女(JAN:9784120047398)の感想と評価
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