流れ図で攻略詳説世界史B―New の感想

いろんな意見があるようですが、使い方次第では『無敵のバイブル』になり得ます。難関大の論述問題に対する実力を付けるためには欠かせない一冊です。

論述対策の第一歩は、何はともあれ『フローチャート』の作成です。それが出来なければ、論述解答の全体構成も出来ず、因果関係を明確にした文章も書けません。その『フローチャート』を作成するための『基本的フローチャート』が、この本には全て備わっています。それ故、この本を度々眺めたり、丸写ししたり、音読したり、穴埋めしたり、それらを繰り返していけば間違いなく世界史の流れは会得できます。

また、書かれている『フローチャート』を敢えて文章にする練習も、受験準備としては大変有効です。文章化する範囲を自分で決めて文章を作成し、それに表題や概要を付けると、まさに自作の論述問題と解答が出来上がります。

それらの行為の繰り返しこそが『大局的歴史感』や『歴史的因果の考察力』を養う事になるでしょう。
また、ページ数が多くないので、取り組みやすく覚えやすい分量となっています。必要最小限の知識を習得するにも、最適な一冊です。
この一冊と“用語集”と“詳細図録”を併せて学習すれば、さらに効果的であるでしょう。
その３冊を持ち歩いて、電車での移動中や何かの待ち時間の際にも読むようにしていました。