Wabi Sabi の感想

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参照データ

タイトルWabi Sabi
発売日販売日未定
製作者Mark Reibstein
販売元Little, Brown Books for Young Readers
JANコード9780316118255
カテゴリ » 洋書 » By Publisher » Hachette

購入者の感想

Wabi Sabiと絵本とネコ?
取り合わせの妙がいろんな興味をかきたてる。

物語の舞台は京都。主人公はWabi Sabiの名を持つネコだ。
自分の名前はどんな意味があるのだろう。尋ねた相手の反応はいつも決まっている。
“That’s hard to explain.”
答えを求めてWabi Sabiは旅に出る。比叡山に住むサルのKoshoならきっとわかると聞き、会いに行く。

ネコの名前がユニークなら、本の作りもユニークだ。
縦横約28cmの正方形で、背表紙を上にしてページを上下にめくっていく。縦長の見開きという特長を生かしたEd Youngのイラストはまるでモダンな掛け軸のようなたたずまい。KoshoとWabi Sabiが出会う月夜の場面がとりわけ印象的だ。
文の構成にもひと工夫が。ストーリーの区切りを3行の俳句で締めくくり、縦書きの日本語で書かれた俳句が各ページに花を添えている。全14句は松尾芭蕉と正岡子規の作品。巻末にはそのローマ字表記と英文訳を掲載している。残念な点がただ1つ。最も有名な俳句と紹介している「古池や〜」の作者名が…。ああ、惜しい。
プロフィールによると作者のMark Reibsteinは京都に住んでいたことがあり、そのときにWabi Sabiという名前のネコと出会ったそうだ。

本書を手に取る子どもたちはスシやアニメの前にワビサビという言葉を知り、日本の文化に親しむことになるのかもしれない。侘び寂びをテーマの絵本が子どもの本のベストセラーに名を連ね多くの読者を得ているとは、驚きであり嬉しくもある。
2008年のNew York Times Best Illustrated Children’s booksの1冊に選ばれている。

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