図解入門よくわかる最新水処理技術の基本と仕組み[第2版] (How‐nual Visual Guide Book) の感想

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タイトル図解入門よくわかる最新水処理技術の基本と仕組み[第2版] (How‐nual Visual Guide Book)
発売日販売日未定
製作者和田 洋六
販売元秀和システム
JANコード9784798033945
カテゴリジャンル別 » 科学・テクノロジー » 地球科学・エコロジー » 水質汚濁

購入者の感想

 水資源の有効利用や環境保護の必要性が高まっているため、水処理技術は今後ますます重要になってくるのだろうとおもわれる。私は水処理技術については門外漢なのだが、驚くような奇抜なことをやっているわけではない、ある意味、とても堅実な技術なんだという印象である。おおざっぱに言えば、汚染水をきれいにする方法は、ろ過(砂から膜まで)するとか、活性炭のような多孔性物質の穴に汚物を吸着させるとか、微生物に分解させるとか、紫外線や塩素で殺菌するとか、凝集させて(マイナスに帯電しているコロイドに硫酸アルミニウムや高分子物質などを投入して、コロイドの架け橋をつくることで大きな塊(フロック)にする)沈殿させるとか、である。
 特に印象に残ったのは・・・
 日本の降水量は世界平均の2倍だが、人口が多いので、一人あたり降水量は世界平均の1/3であり、水資源に恵まれているわけではない。循環利用が重要。日本は農産物を多く輸入しているが、この農産物の生育に必要な水をカウントすると(バーチャルウォーター、というらしい)、日本は世界中から大量の水を輸入していることになる。
 水は、HとOが104度の左右対称形でつながる構造を有するため電気双極子となっている。全体としては中性だが、部分的には+と−があるため、この電位により食塩(NaCl)などをバラバラにして食塩などをよく溶かす。双極子であるから水はあらゆる物をよく溶かす。
 富士山は一種の巨大ろ過装置。富士山の雨や雪は109年かけて地下を流れて湧き出す。今日の湧水は、大正時代の雨や雪がろ過されたもの。
 溶存酸素は魚介類や微生物にとっては重要だが、工業用水では腐食原因となるため不要。脱気膜を介して、水中の溶存酸素を吸引除去する。
 カルシウムやマグネシウムの量により水の硬度が決まる。これらは不溶の結晶(スケール)として析出するため除去する必要がある。カルシウムよりもナトリウムの方が溶解しやすいので(8万倍)、カルシウムをナトリウムに置き換えることで水の軟化を行う。
 川の水は流れているうちにきれいになる。これは、川底の石や砂についている微生物の膜が、汚れのもとになっている有機物を分解するから。

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