悪口を言う人は、なぜ、悪口を言うのか (WAC BUNKO 216) の感想
参照データ
タイトル | 悪口を言う人は、なぜ、悪口を言うのか (WAC BUNKO 216) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 和田秀樹 |
販売元 | ワック |
JANコード | 9784898317167 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 倫理学・道徳 » 倫理学入門 |
購入者の感想
大人になっても「バカ」という言葉を連発する人がいる。その言葉で、多くの人や場の空気が不快な状態になる。
「悪口と評価の違いは、何だろうか?」と、この数年思っていたら、本書に出合いました。
悪口は、ある辞書によると、「マイナスの批評」とある。
それ自体は、それぞれの意見だから、評価と思うけど、悪口のイメージには弱い。
和田秀樹氏は、「悪口の目的は、社会的なメリットよりも心理的なメリット」や「娯楽の一つとして何気なく言う人もいる」と考える。
日本の精神文化について、戦前、戦後、高度経済成長、バブル崩壊、失われた20年と、それぞれの時期の行動や価値の判断基準、消費行動の変化について触れ、「なぜ、悪口が氾濫するようになったのか」を問い、「内的な道徳観を持てない人が増えている」と読み解かれている。
第4章「悪口」を助長しているテレビメディアの罪では、実社会では悪口を言う人は成功者になれないが、例外として芸能界は大成功する場合があり、このことが子どもたちや社会への悪影響を説く。
「悪口を批判に変える」には、感情から論理的に述べるとあるが…
悪口について考える糸口になった一冊でした。
「悪口と評価の違いは、何だろうか?」と、この数年思っていたら、本書に出合いました。
悪口は、ある辞書によると、「マイナスの批評」とある。
それ自体は、それぞれの意見だから、評価と思うけど、悪口のイメージには弱い。
和田秀樹氏は、「悪口の目的は、社会的なメリットよりも心理的なメリット」や「娯楽の一つとして何気なく言う人もいる」と考える。
日本の精神文化について、戦前、戦後、高度経済成長、バブル崩壊、失われた20年と、それぞれの時期の行動や価値の判断基準、消費行動の変化について触れ、「なぜ、悪口が氾濫するようになったのか」を問い、「内的な道徳観を持てない人が増えている」と読み解かれている。
第4章「悪口」を助長しているテレビメディアの罪では、実社会では悪口を言う人は成功者になれないが、例外として芸能界は大成功する場合があり、このことが子どもたちや社会への悪影響を説く。
「悪口を批判に変える」には、感情から論理的に述べるとあるが…
悪口について考える糸口になった一冊でした。