乙嫁語り 3巻<乙嫁語り> (ビームコミックス(ハルタ)) の感想

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タイトル乙嫁語り 3巻<乙嫁語り> (ビームコミックス(ハルタ))
発売日2012-09-01
製作者森 薫
販売元KADOKAWA / エンターブレイン
JANコード登録されていません
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

 スミスは、文化を学びに来ている学者であり、いずれ
本国に帰って、その成果を発表しなければならない立場
である。

 最初、彼が、タラスとの結婚をためらった理由は、彼がこの
文化の中で生きていけないからである。野山で羊を追い、狩り
をする暮らしを彼はできないだろうし、また逆にタラスも、
彼の国の文化の中で生きていくことは難しいだろう。

 それでも、感情が、知識とは別に働くことを彼は、タラス
との出会いの中で徐々に感じていくのである。

 最終的に、その二人を無情にも文化の違いが引き裂くことに
なるが、彼の感情は周りが納得するほどには、納得できなかった
のだと思う。たとえ、彼が今まで得てきた知識では、理解できる
ことだったとしても。

 家と家とが見合いで結婚する文化と、人と人とが恋愛
で結婚する文化の違いを彼は、まさに体感したのではないだろうか。
それは、苦さを覚えることでもあり、彼が学者として通る通過儀礼
のようなものだったと思う。

 最後、彼が投げ捨てた金時計は、彼の心であり、いつか
それをすくい上げてくれる人が出てくれると良いなぁと思う。

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