魔王なあの娘と村人A (10) ~Go West! 魔王さまさま!!~ (電撃文庫) の感想

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参照データ

タイトル魔王なあの娘と村人A (10) ~Go West! 魔王さまさま!!~ (電撃文庫)
発売日2015-10-10
製作者ゆうきりん
販売元KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
JANコード9784048654586
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » ライトノベル

購入者の感想

それまでは委員長だった彼女ですが、第9巻で竜ヶ峯さんは『副』委員長という、魔王にあるまじき肩書を得てしまいました。Aさんも翼さんも、そして、おそらく彼女自身も予想していなかったのでしょうが、この『副』という肩書のお陰で彼女はいつでもどこでも何にでも、「だって、私、副委員長ですから」という理由をつけて、委員長であるAさんにベッタリ張り付くことが可能になります。
ここで、「可能」というのは、彼女の個性者としての本能にさからうことなく、当然のこととしてという意味です。常識的には、「王」ともあろう者が誰かのあとを子犬がしっぽを振ってついていくみたいなこと、できるはずないのですが、だって副委員長ですから仕方ありません。そういう行動が可能になってしまった(※前巻までお読みの方なら、個性者の行動原則は、本人にすら容易には変更できないこと、皆さんご存知とお思います)。

さて、第9巻84ページでは、翼さんがAさんを女の子の武器で何とか誘惑しようとするも、Aさんにかけられている村人としての個性、もしくは心理操作の封印を破ることはできませんでした。ところが、今回、第10巻187~192ページでの竜ヶ峯さんは、その壁を突破できた可能性ありです。あの場面でデッカー先生が居合わせなかったら、たぶん、そのまま次の段階に到達したはず。もしそうだったら、役所はさぞや大騒ぎでしょう。もっとも、最終ページを読む限り、デッカー先生の存在によって一時的に阻止されたとはいうものの、やっぱり、状況は次の段階に大きく進行してしまっているようです。詳細は次の最終巻へと、引っ張っているので、何がどうなるのかはまだ分かりませんが、とにかく学校も役所も、そして翼さんもパニックでしょうなぁ・・・

* * *

村人Aを巡る魔王と勇者の争いが生徒会選挙や体育祭を通じて更にヒートアップした9巻から待つ事9ヶ月
終盤に入ったと宣言してからのこの待ち時間はチト辛いなあと感じていた所でやっと出た第十弾
世代的にニンニキニキニキ、ニニンガサンゾーと口ずさみながら拝読

物語は進路調査票がただ一人未提出だった佐東が生徒指導室にデッカー先生から呼び出しを食らっている場面から始まる
「専門学校みたいな所」と曖昧な答えを返すに留まった佐東だったが、目指すべき道は何となく考えてはいるが
突拍子もないその道はまだ人に話す段階では無いという想いがあった。中庭に戻った佐東はクラス委員長として呼び出されたのに
副委員長として自分が呼び出されなかった事に不満げな竜ヶ峰に用件は間近に迫った修学旅行の件だったと誤魔化す
大勢の個性者も引き連れての修学旅行の目的地の目玉はテイルユニバースを疑似体験できる施設TUP(テイル・ユニバース・パーク)
クラスの個性者たちのお目付役を任された佐東にとっては、旅先での個性者との遭遇も含めて頭痛のタネであったが
やってきた修学旅行当日、佐東たちを乗せたリニアモーターカーは90分の道程を西へと、古都へと向かう
車中でクラスメイトの斉藤から古都に住む魔王の個性者が「いにしえの魔王」「旧世界の支配者」と名乗る武闘派だと聞かされ
更に悩みの種が増した佐東だったが、そんな佐東の胸中など知った事ではないとばかりに翼と竜ヶ峰の佐東争奪戦はヒートアップ
古都の天空舞台に向かう「転ぶと寿命が縮む」という坂道でも佐東の取り合いを始め、見事にひっくり返るが、その瞬間、坂の上から
悲鳴とともに他の観光客が雪崩を打ったかのように転び、同時に「出てこい、魔王!」「俺と勝負しろ!」という声が鳴り響くが…

序盤を読んで今更ながら気が付いた事なのだけど、このシリーズって、異常なぐらい世界観が伏せられてきたんだなあ、と改めて実感
リニアモーターカーが都市間を結ぶ近未来社会が舞台って事すら今まで明かされていなかった事にちょっと驚愕

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