ダイヤモンドハーバードビジネスレビュー 2015年 11 月号 [雑誌] の感想

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タイトルダイヤモンドハーバードビジネスレビュー 2015年 11 月号 [雑誌]
発売日2015-10-10
販売元ダイヤモンド社
JANコード4910059691158
カテゴリ »  » ジャンル別 » 投資・金融・会社経営

購入者の感想

HBRは同一テーマを多面的で端的にまとめられており
俯瞰するのには最適だが、今回の特集も期待に応えてくれる。

MITのブリニョルフソンとマカフィーは著書「セカンド・マシン・エイジ」
においてハイテクがもたらす未来のポジティブサイドを描いたが、
本誌では勝者総取りの特徴があるデジタル化を背景に
PCが雇用と賃金のあり方を変え、
米国では1%の人間が経済成による利益の2/3を得る一方で、
景気拡大と雇用の伸びが連動しない(グレートデカップリング)
というネガティブサイドについて触れている。

またYahooの安宅氏は人間とAIの違いに着目し、
核となる経営資源がヒト・モノ・カネから
ヒト・データ・キカイの時代へシフトする。
そんな時代において、識別、予測、実行といった自動化できるものは
さっさと自動化する一方で、
事業環境を総合的に見て、方針を策定し、
組織を率い、ヒトを奮い立たせるといった
人間が人間らしい価値の提供に集中すべきだという。

その他、第三次AIブームの火付け役となるディープラー二ング、
自動化の脅威を機会の拡張(オーグメンテーション)と捉える考え方
などに触れる。

またAIとは関係ないが入山早稲田大学准教授の
企業組織はなぜイノベーションが枯渇するのか、
というテーマについては示唆に富んでいる。
組織は不確実性の高い新たな知を探すこと(知の探索)をなおざりにし、
既存の知を深く活用する(知の深化)傾斜する傾向がある(コンピテンシー・トラップ)。
この課題に対処するために、企業が同業他社や異業種と連携し、
新たな知を生み出すアライアンスを通じて自社が持たなかった
知の探索(知の探索型アライアンス)や、
同じパートナー企業と似た技術を共同開発して知を深化(深化型アライアンス)
が企業のパフォーマンスを向上する、という趣旨だ。

価格以上の価値がある一冊。

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