世界でもっとも貧しい大統領 ホセ・ムヒカの言葉 の感想

アマゾンで購入する

参照データ

タイトル世界でもっとも貧しい大統領 ホセ・ムヒカの言葉
発売日販売日未定
製作者佐藤 美由紀
販売元双葉社
JANコード9784575309041
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 哲学・思想 » 人生論

購入者の感想

2012年、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで開催された国連の「持続可能な開発会議」で、”もっとも衝撃的なスピーチ”と呼ばれる演説をしたウルグアイの第40代大統領ホセ・ムヒカの人となりを描いた書である。
大統領の住まいは、水道の通っていない「倒れそうな農場」で、いつもラフな服装。給料の8割を慈善事業と所属する政党に寄付し、残りは将来、自分の農園に貧しい子供たちを受け入れる農業学校をつくるための貯金に充て、妻の収入で生活している。生活費は月に1000ドル程度。世界で最も質素な大統領といっていいだろう。

「私は貧乏ではない。質素なだけです」「貧乏とは、欲が強すぎて満足できない人のことです」とムヒカは主張する。
「少ししか物を持っていなければ、その物を守るための時間も少しで済みます」。贅沢な生活は無駄な時間をとられ、煩わしさも伴ってくる。物欲を満たすために長時間働くことは、ムヒカに言わせれば、”不自由”ということになる。「自分の時間を、好きなことに使っているときが、本当に自由なときなのです。時間であふれることこそ、自由なのです」「物を持つことで人生を複雑にするより、私には、好きなことができる自由な時間のほうが大切です」。
またムヒカは、寄付することを「私にとって、それは義務です」と言っている。「余裕のある者は弱者を助ける義務がある」「人生はもらうだけでは駄目なのです。まずは自分の何かをあげること」。

ムヒカが生まれた頃、ウルグアイは豊かだったが、青年期に経済が悪化。増える失業者、広がる所得格差、繰り返されるストライキ、深刻な不況が招いた社会不安のなか、ムヒカは革命グループに入り、「格差のない社会と自由を夢見て」革命運動にのめり込み、37歳のときに逮捕され、約13年間獄中で過ごす。
獄中での生活は孤独との闘いで、約7年間、本に触れることができず、発狂寸前だったという。読書ができるようになってようやく精神のコントロールができるようになり、どんな小さなことにも有難みを持つようになったという。ムヒカの人生哲学は、この時代に形成されたものなのだ。

あなたの感想と評価

コメント欄

関連商品の価格と中古

世界でもっとも貧しい大統領 ホセ・ムヒカの言葉

アマゾンで購入する
双葉社から発売された佐藤 美由紀の世界でもっとも貧しい大統領 ホセ・ムヒカの言葉(JAN:9784575309041)の感想と評価
2017 - copyright© みんこみゅ - アマゾン商品の感想と評価 all rights reserved.