自閉症の脳を読み解く―どのように考え、感じているのか の感想
参照データ
タイトル | 自閉症の脳を読み解く―どのように考え、感じているのか |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | テンプル・グランディン |
販売元 | NHK出版 |
JANコード | 9784140816318 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 人文・思想 » 心理学 |
購入者の感想
自閉症関連の本(自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群、発達障害など)を読んできた方に、一度手にしていただきたい本です。
独自の立ち位置からならではの見解、意見が展開されていて、興味深い本でした。
そしてその意見の多くに、納得し共感できるものがありました。
アメリカの心理学界の動向から、DSM(アメリカ精神医学会の出した、精神疾患の診断・統計マニュアル)の変遷については、今まで読んだ中で最も詳しくかつ、的確と思える意見を添えて解説してあります。
近年の脳画像診断技術の向上や課題についての話も、興味深いものでした。
自閉症の原因と考えられる遺伝や薬についての最近の情報も参考になります。
感覚処理問題や、診断名と原因の相違については、今後の大きなテーマと言えるでしょう。
こうした新しい傾向から見えてくるのは、自閉症を心理学や精神病学的観点からだけ捉えるのではなく、今後は生物学的観点からも研究されるように変化してくるのであろうという見通しです。
それから何と言っても、自閉症の強み、好きなこと、得意なことへの意識の働きかけ、脳の可塑性についての言及が、素敵だと思えました。
自閉症と付き合いながら社会参加をする人たちに、科学者としての視点でアドバイスされていて、前向きな気持ちになります。
独自の立ち位置からならではの見解、意見が展開されていて、興味深い本でした。
そしてその意見の多くに、納得し共感できるものがありました。
アメリカの心理学界の動向から、DSM(アメリカ精神医学会の出した、精神疾患の診断・統計マニュアル)の変遷については、今まで読んだ中で最も詳しくかつ、的確と思える意見を添えて解説してあります。
近年の脳画像診断技術の向上や課題についての話も、興味深いものでした。
自閉症の原因と考えられる遺伝や薬についての最近の情報も参考になります。
感覚処理問題や、診断名と原因の相違については、今後の大きなテーマと言えるでしょう。
こうした新しい傾向から見えてくるのは、自閉症を心理学や精神病学的観点からだけ捉えるのではなく、今後は生物学的観点からも研究されるように変化してくるのであろうという見通しです。
それから何と言っても、自閉症の強み、好きなこと、得意なことへの意識の働きかけ、脳の可塑性についての言及が、素敵だと思えました。
自閉症と付き合いながら社会参加をする人たちに、科学者としての視点でアドバイスされていて、前向きな気持ちになります。