しんがり 山一證券最後の12人 (講談社+α文庫) の感想

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タイトルしんがり 山一證券最後の12人 (講談社+α文庫)
発売日2015-08-28
製作者清武英利
販売元講談社
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カテゴリ »  » ジャンル別 » ノンフィクション

購入者の感想

山一證券の破たんの真相究明を行った、
最後までとどまった社員の物語。

破たんから10年以上たち、
1冊にまとめるのは大変だったろうと思われる。
社員もあちこちに散っているだろうし、
栄光の物語でもない。
取材に応じない人もいただろう。
社員が残っていないということは、
本を出しても売れるかどうかもわからない。

しかし、この350ページ以上に及ぶ本は、
読むに値する十分な価値がある。

会社、いや組織全般にあてはまるが、内側から崩れていくのは
どういう条件が必要なのか、はっきりと示してくれる。

内部のチェックや批判を許さない部門をつくってしまい、
暴走をとめられず、組織の多くの人にも、
どうなっているのかわからない状態になったときが危険なのだ。
そして、その暴走を許すトップに、何の意見も言えない、
重役たちという状況が最悪の事態を招く。

オリンパス事件もそうだし、旧帝国陸軍もしかり。
おそらく、有名企業で「ブラック企業」と名指しされているところも
そうではないか。

金融機関の人はもちろん、
自分の所属する組織で不正や、いじめなどの問題が
起きている人にもぜひ読んでもらいたい一冊である。

著者は、巨人軍代表を解任された清武氏。
組織を離れても毅然としている人物への
愛情と共感を感じるノンフィクションである。

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