フルメタル・パニック!RPGリプレイ フルメタル・パニック! 突然のラスト・プリンス (富士見ドラゴンブック) の感想

下品といえばＳＮＥのヒロノリリプレイでの下品のぶっちぎり具合も素晴らしかったが、こちらもなかなかの品の無さ（ほめ言葉）。

プレイヤーは、賀東招二、海老川兼武、加納正顕、重信康の面子。
ＰＣ1：加納、ハーレムに釣られてみたら戦場送りになった馬鹿王子
ＰＣ2：重信、ハーレム入り予定の王子の姉の侍女、発言がいちいち下品で素晴らしい
ハンドアウトで指定されるキャラクターへの関係もＰＣ1は姉への「妄信」、ＰＣ2はＰＣ1を「籠絡」と、女性のいる卓では出来ない悪ノリで最初から突っ走る。

ＰＣ3：賀東、三下チンピラ死に台詞を量産するツンデレ、おっさんだからうれしくもなんともない
ＰＣ4：海老川、ＴＲＰＧは初心者とのことだが、ＧＭの執筆時の編集作業のおかげか、一人だけまともなキャラクターとして大活躍

以上の超個性的面々ではじまるフルメタ・リプレイ、ゆかなさんの出てくるもう一つのシリーズ共々面白いので、フルメタ、ＴＲＰＧ双方が好きな人にお勧めします。

冒頭、プレイヤーに名前を決めさせるインスタントヒロイン登場、これがヒキに使われるとは。
黒塗りの高級車から現れた胸の谷間の素敵な美女に、石油利権とハーレムと囁かれ、あっという間に車の中へ行ってしまうオープニング。
所々に出てくる会話とかを楽しむために、事前に「エリア88」をおさらいしておくといいかもしれません。

ミドルは、小任務をこなしながら点数稼ぎ、稼いだ点数でクライマックスの難易度が変わるシステム。
一つミッションをクリアすると別のミッションがポップしたり、一見すると意味なさそうなミッションをクリアすると後が楽になったりと、楽しく想像力が試される。

クライマックスは、ラムダドライバ搭載機込みの敵軍とのバトル、稼いだ点数で空爆要請ができたり、敵機からＰＣ1の知り合いが出てくるヒキとかで、
最後まで楽しく読んでしまいました。

付録として、追加クラスデータ（第二世代機の「ベテラン」古参兵）、ヴィークル、追加ＡＳ装備、ＡＳオプションが付いています。