℃-uteコンサートツアー2014秋~モンスター~ [Blu-ray] の感想

℃-uteの2014年秋ツアーより、11月11日の日本武道館公演を収録した映像作品。台風の影響で大阪公演が延期になった為、この武道館公演はツアー・ファイナルでは無くなったが、通常のツアー日程に日本武道館が含まれている点を見ると、現在の℃-uteのライヴ・パフォーマンスがどれだけ多くのファンを魅了しているかを明確に表していると言えそうだ。

本ツアーの大宮公演にて、メンバーより「武道館公演はスペシャルな内容を考えている」といった話があったが、このコンサートは大会場である事を活かし花道が設けられ、オープニング場面や「都会っ子 純情」にて舞台から火球が噴き上がる特殊な演出が取り入れられている。またセット・リストも楽曲の変更及び追加があり、1曲目にこの日が初披露の「THE FUTUER」を配置するという大胆な構成に。火球と共にメンバーが登場し「THE FUTUER」「愛ってもっと斬新」に流れ込むオープニングは、℃-uteが繰り出す空気を切り裂くような鋭いダンス・パフォーマンスと共に緊張感に満ちたクールな幕開けとなっている。「ジュリエット ジュリエット」に次いで、メンバーのダンスに焦点を当てた演目があるのも℃-uteのコンサートらしい点だ。

中盤のメドレー・コーナーは、公演ごとにメンバーがローテーションされていたが、この日は萩原舞氏が歌う「行け！元気君」を筆頭に各曲のオリジナル・ヴァージョンに近い割り当てで披露されている。「I miss you」「会いたいロンリークリスマス」「大きな愛でもてなして」「即抱きしめて」も、この公演で追加された曲であり、披露した楽曲の総数はこれ以前の地方公演より増量されているのが特筆点だ。公演に参加しているハロプロ研修生の中には、現こぶしファクトリーのメンバーもおり、後々貴重な映像となりそうだ。全編を通しステージやメンバーの姿のみならず、客席の全体像を捉えたカットも挿入され、武道館らしい広さが伝わる映像となっている。