究極の中古マンション投資の教科書 の感想
参照データ
タイトル | 究極の中古マンション投資の教科書 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 安澤 誠一郎 |
販売元 | 住宅新報社 |
JANコード | 9784789236119 |
カテゴリ | ビジネス・経済 » 産業研究 » 不動産 » 不動産投資 |
購入者の感想
不動産投資に関する本についてはそこそこ読んできたつもりであるが、この本の内容は今までに読んだどの本とも違う。“私はこうして儲かりました”“こうして儲けましょう”というような短期的な視点で書かれたものではなく、理論と実際のデータに基づいた丁寧な分析により、長期的な観点からマンション投資を教えてくれる。メリットだけでなく、考えうるリスクについても相当言及しており、地に足のついた内容となっている。『持家と賃貸はどちらが有利か』『マンション価格の構造はどのようになっているか』『経年によりマンションの価格はどうのように落ちていくか』等、普段私達がなんとなく考えていることについてデータを基に明確に示してくれる。
著者は大手不動産鑑定会社の代表であるが、不動産業者の書く書籍とは切り口が全く違う印象を受けた。特に、マンションの価値は最終的には敷地の持分価格に帰着するという視点や物理的な耐用年数は65年程度であるという視点は、今まで意識している人は少なかったのではないだろうか。これから築30年超の新耐震基準の中古マンションが市場に多く出てくることになるが、その中で敷地の持分価格に近い価格で市場に出てくる物件は割安だという(読んで私はそう理解した)。中古住宅市場の活性化を国も後押ししていくようだが、この本の内容はそういった流れを先取りしているようにも思える。
後半部分では、マンションの選定基準や選定プロセスについても具体的に整理されており、投資用だけでなく、自家用としてこれからマンションを購入しようと考えている人が読むのもいいと思う。ただ、内容的にはややレベルが高く、若干読みにくい部分もある。読みこなすには相応の労力を要すると思われるが、この種の本としては個人的には良著と思い星五つ。
著者は大手不動産鑑定会社の代表であるが、不動産業者の書く書籍とは切り口が全く違う印象を受けた。特に、マンションの価値は最終的には敷地の持分価格に帰着するという視点や物理的な耐用年数は65年程度であるという視点は、今まで意識している人は少なかったのではないだろうか。これから築30年超の新耐震基準の中古マンションが市場に多く出てくることになるが、その中で敷地の持分価格に近い価格で市場に出てくる物件は割安だという(読んで私はそう理解した)。中古住宅市場の活性化を国も後押ししていくようだが、この本の内容はそういった流れを先取りしているようにも思える。
後半部分では、マンションの選定基準や選定プロセスについても具体的に整理されており、投資用だけでなく、自家用としてこれからマンションを購入しようと考えている人が読むのもいいと思う。ただ、内容的にはややレベルが高く、若干読みにくい部分もある。読みこなすには相応の労力を要すると思われるが、この種の本としては個人的には良著と思い星五つ。