原発ゼロで日本は滅ぶ ―“非科学"福島セシウム避難の国家犯罪 の感想

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タイトル原発ゼロで日本は滅ぶ ―“非科学"福島セシウム避難の国家犯罪
発売日販売日未定
製作者中川八洋
販売元オークラ出版
JANコード9784775519820
カテゴリジャンル別 » 科学・テクノロジー » エネルギー » 核・原発問題

購入者の感想

福島原発事故において、反原発を旗印にする野党、これに呼応するマスコミがいかに出鱈目な報道をしてるか、旧民主党の無責任極まりない国政が分かる。



 始めに、これを読んで欲しい。

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 ここで食い止めなければ事故の規模はどのくらいになったのか、と私が最初に質問すると、吉田さんは「チェルノブイリの10倍です」と、答えた。
「福島第一には、六基の原子炉があります。ひとつの原子炉が暴走を始めたら、もうこれを制御する人間が近づくことはできません。そのために次々と原子炉が暴発して、当然、(10キロ南にある)福島第二原発にもいられなくなります。ここにも四基の原子炉がありますから、これもやられて十基の原子炉がすべて暴走を始めたでしょう。(想定される事態は)チェルノブイリ事故の10倍と見てもらえばいいと思います」
 もちろんチェルノブイリは黒鉛炉で、福島は軽水炉だから原子炉の型が違う。しかし、十基の原子炉がすべて暴走する事態を想像したら、誰もが背筋が寒くなるだろう。
 石油などの化石燃料はいつか燃え尽きるが、原子力はそうはいかない。ひとたび原子炉が暴走を始めれば、原子炉を制御する人が「近づくこと」もできなくなり、次々と原子炉が暴発し、さらに燃え尽きることもなく、エネルギーを出し続ける。放射能汚染は限りなく広がっていくのである。それが「悪魔の連鎖」だ。
 当然、東京にも住めなくなるわけで、事故の拡大を防げなかったら、日本の首都は「大阪」になっていたことになる。吉田さんのその言葉で、吉田さんを含め現場の人間がどういう被害規模を想定して闘ったのかが、私にはわかった。
 のちに原子力安全委員会の斑目(まだらめ)春樹委員長(当時)は、筆者にこう答えている。
「あの時、もし事故の拡大を止められなかったら、福島第一と第二だけでなく、茨城にある東海第二発電所もやられますから、(被害規模は)吉田さんの言う“チェルノブイリの十倍”よりももっと大きくなったと思います。私は、日本は無事な北海道と西日本、そして汚染によって住めなくなった“東日本”の三つに“分割”されていた、と思います」
 それは、日本が“三分割”されるか否かの闘いだったのである。

(門田隆将「日本を救った男『吉田昌郎』の遺言」(月刊WiLL(ウィル) 2013年 9月号30~39ページ

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