日本林業を立て直す―速水林業の挑戦 の感想

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参照データ

タイトル日本林業を立て直す―速水林業の挑戦
発売日販売日未定
製作者速水 亨
販売元日本経済新聞出版社
JANコード9784532355340
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購入者の感想

帯は村上龍氏(作家)が書いている。

日本の森を俯瞰的にそして地を這う虫の目で、そして森に生きる人間と多様な生物達の目から見ている。ご尊父、速水勉氏の「美しい森をつくる-速水林業の技術・経営・思想」(2007)を併せて読まれるとさらに速水林業の目指している、林業そして多様な森の姿が理解できるのだと思う。ちなみにこれを書いている私は、まったく林業に係りは無い。ただ森の中を流れる渓流でイワナに遊んでもらう事を楽しみとしているメタボ親父なのである。

さていつもの様に備忘録的メモ

林業家は現代の時間の尺度とまったく違う時間を生きている、その中で経済活動をしなければいけない。(数年後、そして100年後の山を想像して仕事をする、毎年という時間のサイクルで動く農業等は異なる)
林業に携わる若い人には自分の森林を測り、その結果を自分なりのやり方でグラフや表にすることを勧めている。
昔から新しいことに常に挑戦し続けてきた。「再生出来る資源」の経営
1960年から始まった林業構造改善事業という補助金が成果をあげず、いまだに30-40年前と同じような作業を続けている。
林道や作業道の改善(1961- 勉氏と諸戸民和氏) 林道・作業道の政策は失策だった。
誤解を恐れずに言えば、現在の木の値段は林業家、国有林も含めた林業家自身が下げた。
挿し木(多様性の減少のリスク、造林放棄を避ける緊急避難的技術開発)、直根を切らないことにより倒れ難い木になる。
どこに行っても学ぶことはある。
400年後の山を想像して楽しむ、そんな夢に付きあってくれる従業員。
生物多様性と経済性の両立 明るい森、下草のある森(土砂が流れない)針葉樹、広葉樹といった単純な問題ではない、コナラやブナの森はむき出しの地面。
多様な林相の山を作る
「生き物がメンバーになれる森林」、林縁、バッファーゾーン
林業が本当の意味でサステバビリティを持つためには、豊かな土壌を作り続けることである。
技術だけの導入ではなく、人と森の哲学を知る必要がある。自然相手の林業で単なる海外技術の導入は定着しない。

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