果てる 性愛小説アンソロジー (実業之日本社文庫) の感想

アマゾンで購入する

参照データ

タイトル果てる 性愛小説アンソロジー (実業之日本社文庫)
発売日2014-10-03
製作者桜木 紫乃
販売元実業之日本社
JANコード9784408551951
カテゴリ » ジャンル別 » 文学・評論 » ロマンス

購入者の感想

女性作家7人が描く性愛をテーマにした短編集。いずれの短編も女性ならではの鋭い視点で描かれており、男女の姿を描きつつも、実は男性の哀しい生態を炙り出しているかのようだ。

読んだことがある作家は桜木紫乃と花房観音の2人のみ。やはり、この2人の短編が群を抜いて良かった。

桜木紫乃『エデンの指図』。40を手前にした元ホストの男が本命と浮気の二人の女性の間を立ち回るのだが…所詮、男は本能だけで行動する生き物なのか…

宮木あや子『天国の鬼』。自らに課すべき戒めを娘に転化するかのように実の娘を虐待し、かつての恋人と浮気を続ける若い母親。今の世の中なら、有り得る事なのかも知れない。

田中兆子『髪に触れる指』。結婚を控えている伊藤真音は顔面骨折の大怪我を負い、入院することに。入院先での同級生との再会…許される境界線かな。

斉木香津『嵐の夜に』。アラフォー独身女性がストーカーから逃れるためにかつての年下の男の元へ…

岡部えつ『紅筋の宿』。旅の男が迷い、辿り着いたのは…不可思議でエロティックな短編。

まさきとしか『南の島へ早く』。母子家庭の母親が、はまり込んだ迷路、現実逃避…男が彼女を変えたのか…

花房観音『海の匂い』。真面目な若き修行僧が快楽の世界に堕ちていく姿…相変わらず、花房観音の描く官能の世界は奥が深い。

あなたの感想と評価

コメント欄

関連商品の価格と中古

果てる 性愛小説アンソロジー (実業之日本社文庫)

アマゾンで購入する
実業之日本社から発売された桜木 紫乃の果てる 性愛小説アンソロジー (実業之日本社文庫)(JAN:9784408551951)の感想と評価
2017 - copyright© みんこみゅ - アマゾン商品の感想と評価 all rights reserved.