Dharma Bums の感想
参照データ
タイトル | Dharma Bums |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | Jack Kerouac |
販売元 | Blackstone Audiobooks |
JANコード | 9780786103522 |
カテゴリ | Audiocassettes » Authors, A-Z » ( K ) » Kerouac, Jack |
購入者の感想
Kerouacという作家は、何かを「書いている」のではなく「タイプライター」を打っているだけだ、と酷評されたこともあるくらいだから、確かに書き流しているようにみえる。しかし、それは、彼が人生を「そのまま写し取ろう」としたからに他ならない。文章を推敲している間にも、物語を構築している間にも、貴重な時間は過ぎていってしまう。人生は貴重だから、政治や時事問題などに「逃避」している暇もない。子供のような好奇心で目の前の事象を、自分に本当に興味あるものだけを、魂の出会いを写し取っていたい。
星5つ付けて薦める理由は2つある。1Dharma Bumsは、Kerouacの作品の中では1番読みやすい。2日本でも修行したことのあるアメリカのエコロジー詩人で禅の大家でもあるGary Snyderとの交流を描いた作品として興味深い。Snyder(小説の中ではJaphy)が出てくるため、格言めいた文章も目立つ。曰く、「山頂にたどり着いたなら、登り続けよ。」(When you get to the top of a mountain,keep climbing.) 「心地よいベッドで不自由に寝るよりは、落ち着かない寝床でも自由に寝れる方がいい。」(Better to sleep in an uncomfortable bed free, than sleep in a comfortable bed unfree.) また、政府は全人類の食料のためにもっとお金を使え、といったようなLive Aidばりの発言もある。いずれにせよ、中学生に書けるようなものではない。いや、中学生ばりの作品といわれたら、Kerouacはむしろ喜ぶかもしれない。
星5つ付けて薦める理由は2つある。1Dharma Bumsは、Kerouacの作品の中では1番読みやすい。2日本でも修行したことのあるアメリカのエコロジー詩人で禅の大家でもあるGary Snyderとの交流を描いた作品として興味深い。Snyder(小説の中ではJaphy)が出てくるため、格言めいた文章も目立つ。曰く、「山頂にたどり着いたなら、登り続けよ。」(When you get to the top of a mountain,keep climbing.) 「心地よいベッドで不自由に寝るよりは、落ち着かない寝床でも自由に寝れる方がいい。」(Better to sleep in an uncomfortable bed free, than sleep in a comfortable bed unfree.) また、政府は全人類の食料のためにもっとお金を使え、といったようなLive Aidばりの発言もある。いずれにせよ、中学生に書けるようなものではない。いや、中学生ばりの作品といわれたら、Kerouacはむしろ喜ぶかもしれない。