傾物語 第一巻/まよいキョンシー(上)(完全生産限定版) [Blu-ray] の感想

第1話は、八九寺の忘れ物リュックサックを届けようと夏休み最終日に町をうろつく暦が、斧乃木ちゃんと会話するものの八九寺には会えず、自宅に帰ったところで忍に宿題を一切やっていないことを指摘され、忍の力で1日過去に戻って宿題をやる時間を稼ごうとするところまで。第2話ではなんと11年前の八九寺がトラックに轢かれる前日に跳んでしまっていたことが分かり、ならば八九寺を救おうとする。6歳の羽川に出会ったり、中学生姿に変身した忍と張り込みをした挙句、八九寺を無事に母の家まで送り届けて、現代に戻ったら世界が破滅している。
チビ羽川が歩きながら読んでいる本は「プラム・クリークの土手で―インガルス一家の物語〈3〉 (世界傑作童話シリーズ)（福音館書店）」ハードカバー版で「大草原の小さな家」の続き。小学生高学年向きを6歳で読んでいる羽川ってすごい。
派手な立ち回りは無く、地味な巻である。この巻だけ観るとピンと来なくて、必ずしも高い評価にならないかもしれない。しかし次巻＜傾物語 第ニ巻/まよいキョンシー(下)(完全生産限定版) [Blu-ray]＞でのレディー八九寺のカッコ良さと暦＆忍の信頼と愛による盛り上がりへの、さらにこの後に続く「鬼物語」への布石であり、この「傾物語」第1話での斧乃木ちゃんの質問が「鬼物語」最後の真宵ちゃんの台詞で完結するのだから、じっくり観なければならない。

この話はもともと原作から好きな話だったので、非常に楽しみにしてました。
どうしてもカットされる部分が多いのはアニメ化に際してしょうがない部分ではありますので、よくまとまっていたと思います。
※忍がデレる部分は是非ともやってほしかったのですが。。。

ただ、コメンタリーに色々不満が。
TV版とかなり変更されているシーンが多く、恐らくコメンタリーをTV版で取ってしまっているため、BD版のシーンと内容がかみ合わない部分がいくつかありました。
ここが非常に残念だったので、★４としました。

とはいえ、物語シリーズはやはり大好きな作品ですので、観て色々思って頂きたいです。

このエピソードにはあと1話欲しかったなというのが正直なところ。
えっ、あのシーンをカット？あの台詞も？と、視聴中何度も思わされました。
上巻ならば、拗ねる忍とか…
下巻では、ある重要な手紙とか…（こちらは羽川の手紙のように、完全版を微かに期待していますが）
恋物語は6話構成なので、逆にダレるのではないかと心配ですし、もう少し全体の構成を考えて欲しかったですかね。

といっても、これは原作ファンのワガママかもしれません。
アニメ単体で見る分には、スピーディで畳み掛けるような展開は、時間旅行という突飛なアイデアと相まって心地よく感じます。

OPは、じーんとくる歌詞といい、まよいマイマイと違って一人でも楽しげな真宵といい、まさにHAPPY！フルの歌詞が待ち遠しいです。
何故か？ｗメインの、阿良々木くんと忍ちゃんの冒険は息もぴったりで仲むつまじく、微笑ましく、衝撃展開の下巻といい対比になっていますね。

キャラクターコメンタリーは真宵と忍ということで、この仲良しツーマンセルに、果たして八九寺Pがどう突っ込んでいくのかも楽しみです（笑）。