歴史の中の民法―ローマ法との対話 オッコー・ベーレンツ教授『ローマ法史講義案』(1999/2000)を基礎に の感想

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タイトル歴史の中の民法―ローマ法との対話 オッコー・ベーレンツ教授『ローマ法史講義案』(1999/2000)を基礎に
発売日販売日未定
製作者河上 正二
販売元日本評論社
JANコード9784535512795
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 法律 » 法学

購入者の感想

 この本は、ゲッチンゲン大学の教授であるオッコー・べーレンツ氏の講義ノートをベースに、東北大学の河上正二教授が補綴して訳した本です。そしてこの本は題名どおり「ローマ法」を軸にして現在の法律がいかにして成り立っていったのかを歴史的に説明する内容になっています。
 
 一体全体、何故現代法を論ずるにあたって「ローマ法」等と言う2000年以上前の古臭い法を出してこないといけないのか、と言う疑問が浮かぶ人も多いのはないでしょうか。そんな古臭い法律よりも現在のアメリカ法を輸入する方が現在の「グローバル・スタンダード」に合わせるのに好都合じゃないか、と言う人も多いのも現実です。
 しかし、著者がローマ法から現代社会を分析していく必要があると力説するのには、現!代の日本法や、フランス法、ドイツ法といった「大陸諸国系」の法体系や法概念に、ローマ法が重大な影響を与えていると言う点が挙げられるでしょう。
 日本を含んだ現代大陸諸国の法制度の沿革を学生向けに面白く著した、この「歴史の中の民法」は、ローマ法について色々異論もあることとは思いましょうけれども、(例えばローマ法の淵源を神官団に求めている点は、現在のローマ史学では否定されていることですが…)「ローマ法」とは一体何ぞや、と考える人や、現在の社会的諸問題を考えていく上で一読することは、決して時間の無駄ではない、と私は考えますがいかがなものでしょうか?

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