プロポーズはいらない の感想

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タイトルプロポーズはいらない
発売日2014-04-17
製作者中村うさぎ
販売元ゴマブックス株式会社
JANコード登録されていません
カテゴリ文学・評論 » エッセー・随筆 » 日本のエッセー・随筆 » 近現代の作品

購入者の感想

中村うさぎにしては、フツーの恋愛小説。いや、でも内容はすごく興味深くて、流石数々の依存症を抱え、乗り越え、女性の美を追求してるお方の作品だなあ、と感じる。

主人公千鶴は三十路のキャリア・ウーマン、独身。彼女は言う。「専業主婦や母親業を貶める気はさらさらないけども、あたしには他にもっとやりたい事があって、そのために結婚や出産が犠牲になっても構わない」
なんだか、口調がキッパリしてて、独自の理論を持ってて、まるで中村うさぎ本人を
投影したんじゃないかと思える人物です。さるきちは、好感を抱きます。

旦那や子供に恵まれ幸せいっぱいのはずの友人が「幸せ不感症になっちゃった」という愚痴にも親身になって聞く千鶴。「弱点のない女友達なんて、心を通わせらんないよ。女たちは他の女に自分のカケラを必ず見ていて、共感したり、悔しがったりしてるんだ」うーん。カッコイイ。

でもそんな千鶴にだって悩みはある。仕事でも恋愛でも、成功したいと思う自分がいる一方で、「成功って何よ?!」という疑問は浮かび、その答えは出せない。

モト彼の結婚や、その奥さんとなった女性、母親との会話、妹の存在、友人、、彼女の周りの女性たちとのやりとりから、浮かび上がる千鶴というヒト。実は、悩んでいて、時には強がったりもして、弱音だって吐きたいときもある。
それでも、自分を見失わない。不器用ともいえるが、でもそれがまた魅力的ではないか。

人間味あふれる主人公に好感を抱き、自分も自分らしく生きようと励まされる物語です。0

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