植物はすごい 七不思議篇 (中公新書) の感想

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参照データ

タイトル植物はすごい 七不思議篇 (中公新書)
発売日販売日未定
製作者田中 修
販売元中央公論新社
JANコード9784121023285
カテゴリジャンル別 » 科学・テクノロジー » 生物・バイオテクノロジー » 植物学

購入者の感想

 トマトは果物か野菜か?
19世紀末のアメリカの輸入業者にとっては死活問題だったらしい。
というのも、当時のアメリカでは輸入品が野菜なら関税がかかり、
果物ならば免除されたから。当書によると裁判所の判断はトマトは野菜。
何故なら、トマトは果樹園でなく野菜畑でつくられるから。
それにトマトが食後のデザートに出てくることはないから!

 ちなみにイチゴ、メロン、スイカなども日本の農水省は野菜と分類。
果物的野菜と呼んでいる。

 上記のようなおもしろ雑学も含めて、植物についての多くの謎をこの本は
科学的に解き明かしてくれる。7つの身近な植物(サクラ、アサガオ、ゴーヤ、
トマト、トウモロコシ、イチゴ、チューリップ)を取り上げ、それぞれの
7不思議を教えてくれる。子供のころの夏休みを思い出して、しばし仕事を
忘れて、植物のふしぎな秘密を探るのも悪くない。

 サクラの開花のしくみに感激した。サクラが春に花咲くためにどんなに
精緻かつ周到に準備しているかにも感心したが、それらのしくみを生物学者が
生化学レベルでちゃんと正確に把握していることにも驚いた。

 実は昔夏休みの宿題でゴーヤを栽培したことがある。ずっしりとしたおおきな
深緑色の実がなってどんどん大きくなるのを毎日楽しみにしていた。ところが、
ある日、実の表面が真っ黄色になったかと思うと、すぐにこなごなに爆発して
しまった。この本によると、この現象はゴーヤが自ら自爆して、
「おいしいわたしを早く食べてちょうだい」と見せびらかしているのである。
ゴーヤの命をつなぐことに対する情念まことに恐るべし。

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