青空としてのわたし の感想

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参照データ

タイトル青空としてのわたし
発売日販売日未定
製作者山下 良道
販売元幻冬舎
JANコード9784344025899
カテゴリ » ジャンル別 » 文学・評論 » エッセー・随筆

購入者の感想

あまり印象に残らなかったので★3つです。
仏教3.0とかいう表現や内容も、あまりピンとこないです。著者の考えとか体験が目立ち(まぁそういう本だからですが)、思いの強いひとなのかなぁ?と感じました。切羽詰まって宗教にすがってる人には、ピンとくるのかも。

山下良道師は、ぼくの瞑想の先生である。じかにお会いすることは少ないのだが、ポッドキャストを通じての法話は必ず聴いているし、ぼくの瞑想は山下師とティク・ナット・ハンの方法を両方取り入れたものだ。

山下師は、ティク・ナット・ハンのていねいな解説者でもある。翻訳の相談にも乗っていただき、おかげで基本的な視点をもつことができとても助けられた。詩人ティク・ナット・ハンが一気にジャンプしてしまう部分を、じつにていねいに、これでもかというくらいに説かれるのである。それは、「私が歩いているのではなく、ブッダが歩いているのです」という表現が意味するところだ。

最近ブログでも何回か書かせていただいた通り、「わたしは誰か」という前提いかんによって、瞑想も生きかたも大きく変わる。山下師は「青空」という言葉でその中心を表現している。雲に覆われていても、青空はつねに在る。私の本質がそのように見えたとき、その場所から見るどんな雲も、白かろうが黒かろうが等しくいとしく思える。それを慈悲の心と呼んでもいいだろう。山下師は、以前この青空の瞑想のことを、「慈悲の部屋に入る」と解説されていた。

慈悲の心は、裁く心とは正反対だ。最近何回かにわたって書いてきたカルトの問題も、そこから解放される鍵は慈悲の心にあると思う。瞑想の観察が徹底できるのも、この世界へのまなざしが透徹したものになるかどうかも、慈悲に身を置くかどうかで決まる。瞑想でも、生きることでも、本当の「楽」は慈悲の世界からしか生まれない。自分が楽であってこそ、人との共生は可能になるだろう。

山下師は、あのオームの事件があった95年の初夏、ティク・ナット・ハン来日時の僧侶との集いに参加されている。ツアーコンダクターだったぼくは、偶然とはいえ、このとき未来の瞑想の師二人に同時に出会っていたことになる。

「青空としてのわたし」を読んでいただければわかるが、山下師にとってこのティク・ナット・ハンとの出会いは、とても貴重な瞬間だった。それは彼個人の転機になったと同時に、日本の仏教シーンにとっても意義深いものになる。キーワードは「マインドフルネス」だった。

幸せになりたい、そういつも思って、
大学受験、大学院受験、就職試験とこれまで未来に希望を持ちながら生きていきました。
自分はダメな人間だと思って努力すればどこかで誰かにきっと認められる。
努力すれば、人から尊敬される。

でも、どうにもこうにも途中で生きづらくて仕方なく引きこもりがちになった私。
現実が辛くて部屋に逃げたのに、逃げた先の部屋の中も辛い。逃げた弱い自分が辛い。

それでも救われたいと思いました。
「引き寄せの法則」「オポノポノ」「自律訓練法」「坐禅法」などの本を読んできました。
でもどうにもこうにも救われない。あまり変わらない。
「人と比べるな。」「過去を憂えるな、今を生きろ」「もっとポジティブになれ。」「色即是空空即是色」
「瞑想をしろ。」「成功をイメージしろ。」「貴方は何でもなれるんです。」「あらゆる人を愛しなさい。」
うるさい。わかってる。わかってるけど辛いんだ。変われないんだ。
現実はいつも辛いことで満ちている。お金も才能もない。努力もできない。ポンコツなダメな自分がそこにいる。
人はダメな私を馬鹿にする、自分もいい人になりたいけどずるくて弱くてどうしようもない。嫉妬はするし人の不幸が嬉しい。

何か試して良くなったと思っても、すぐにまた自信を失う出来事があるとひどく落ち込んで立ち上がれなくなる。

そのうち引きこもりから非行に走りました。でも非行に走る自分ですら嫌になる。何をしても、辛い。
もう海外にでも行こうかな、なんて思っていた日常で本屋でふとこの本を手に取りました。

何となく気づきました。
救われたいとの思いで色々試しても、救われたいと感じている「私」そのものを見なくては変わらないのではないか。
場所を変えてもメソッドを変えてもうまくいかない。努力してもうまくいかない。
救われたいと思う「私そのもの」に何かがあるんだ。

黒い雲を消そう消そうとしていたんですが、黒い雲も白い雲もあるのがお空だなあ、だた、空があるんだ。

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