有元葉子のシンプル和食 の感想

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有元葉子さんが英語版で出した「Yoko　Arimoto　simply Japanese」の日本語版だそうです。
しかし内容は、日本人にとっても満足できる和の味、材料の少なさ、手順の少なさで作りやすいレシピばかり。和食は見た目も大事にしますが、家でもすぐに出来る盛り付けの工夫も本書の写真で気づかされます。

忙しく料理にあまり時間を取れないと思いがちな私も、2品作って美味しい思いをしてしまいました。
白ご飯にもとても合うレシピばかり、どんぶり物、デザートも紹介してあります。
「鶏レンコンの素揚げ」「豚肩ロースとキャベツの粒マスタード和え」を作り両方美味しく出来ました。
キャベツのほうは、食べながら「うん、美味しい。でも、キャベツを茹でるときもっとゆで汁に塩を大目のほうが良かったかも」と思いましたが、「ゆでた後にキャベツを搾る」と書いてあったのを思い出し、本書が、味を完成させるために肝心な手順をきっちり抑えて説明してあることを改めて感じました。
そんなに難しいことじゃない方法であることもポイント。

最近は、各レシピサイトで料理上手な方のレシピがたくさん拝見できます。そして、とても参考になりますし、内容も味も申し分ないものがあふれています。
でも、有本さんの本書においては、レシピのシンプルさ洗練の度合い、写真の盛り付けも大変美しさ、分量や盛り付けも時には材料もそのまま実行せず、自分流に多少変えても美味しく出来上がると言う点で、プロの料理家が発行した本書を購入する価値が十分に感じられました。
なお、著者はこの本では、甘味調味料にメープルシロップを多用されています。おそらく材料として優秀なのでしょう。しかしこれも、気が向いたらシロップを買ってもいいし、それまでは砂糖やみりんで代用できるレシピばかりです。
初期のころの著書がいいと思っていて最近のレシピは購入していませんでしたが、惚れ込んで愛読させていただいています。